ロシア経済は、最大の輸出品である原油の価格上昇が大きな恩恵をもたらしていると見られ、鉱工業生産、小売売上とも堅調な増加傾向です。実質GDP成長率は、17年実績の前年比1.5％増から、18年予想は同1.8％増、19年予想は同1.7％増と堅調な成長が見込まれています。ウクライナ問題による欧米諸国の経済制裁が続いていますが、企業の国際展開には障害となるものの、ロシア経済全体への影響は限定的なようです。

通貨ルーブルも、原油価格の上昇を支えに昨年来60ルーブル/ドル前後で安定しています。18年に入って新興国資産に対する懸念が高まる中でも、外貨準備高の増加、経常収支黒字、物価の安定などを背景に相対的にしっかりした動きとなっています。

企業業績は原油価格や鉱物資源価格の上昇が恩恵となる企業の構成比が高く、ロシアRTS指数（ドル建指数）の採用企業のEPSは17年実績が前年比19％増、18年予想が同23％増と大幅な増加が見込まれています。ロシア株式については政治的リスクの高さがディスカウント要因になっていると見られ、ロシアRTS指数（ドル建指数）の予想PERは6.0倍にしか買われていません。

注：実質GDPと企業業績の予想は、Bloombergのコンセンサス予想によります。　（投資情報部　榮）

2018サッカーW杯が開催。SBI証券で取り扱っているW杯のスポンサー企業等の関連する外国株式銘柄をご紹介します。関連銘柄群は、サッカーW杯のスポンサー企業ではないものの、スポーツブームが全世界で広がる大会期間中に、関連商品・サービスの販売も拡大すると考えられる銘柄です。

取引	チャート	コード	銘柄
		ERUS	iシェアーズ MSCI ロシア・キャップト ETF	MSCI ロシア 25/50 インデックスの価格および利回りの実績に概ね対応する投資成果（手数料および経費控除前）をあげることを目標としています。
		RSX	ヴァンエック ベクトル ロシアETF	DAXglobalロシア＋インデックスの価格と利回り（手数料と経費控除前）に連動するパフォーマンスを目指します。
		RSXJ	ヴァンエック ベクトル ロシア小型株ETF	ヴァンエック・ベクトルロシア小型株指数に連動した成果を目指します。
		03027	db x MSCIロシア(03027)	調整時価総額加重平均指数で、ロシアの標準的指数であるMSCIロシア・インデックスの構成銘柄で構成されており、現時点では構成銘柄はロシア企業のみとなっています。

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