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イールド・ハングリーなマネーはどこに向かう?<先進国編>

2014/7/22
SBI証券 投資調査部

日米欧という世界の主要国・地域の金利が低水準な状況が続く中、行き場を失ったマネーは安全で高い金利収入が期待できる投資対象に流れ込んでいます。

2014年上半期の対円での通貨騰落状況を主要通貨で比較するとブラジル・レアル(以下、レアル)とニュージーランド・ドル(以下、NZドル)が並んで高く、次いでオーストラリア・ドル(以下、豪ドル)と相対的に金利の高い国の通貨が買われています。

本レポートではイールド・ハングリーな(利回りに飢えた)マネーが今後どこに向かうのか先進国と新興国に分けた上でそれぞれの金利水準と為替動向に焦点を当てて検証しています。

図1:各国通貨年初来騰落率(2014年6月末基準)
図1:各国通貨年初来騰落率(2014年6月末基準)
  • (出所)bloombergよりSBI証券作成。
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金利水準から読み解く有望投資先

図2は主要先進国各国の10年国債利回りを比較したものです。日本、ドイツといった国の金利水準が低い一方でオーストラリアやニュージーランドといったオセアニア地域の国の利回りが高くなっています。

図2:主要先進国各国の10年国債利回り
図2:主要先進国各国の10年国債利回り
  • (出所)bloombergよりSBI証券作成。
  • (注)2014年6月末。

また、金利を比較する時により重要となるのが実質金利の水準です。実質金利は図2で示した名目金利から物価上昇率を減じたものです。各国の実質金利を比較すると日本の実質金利が大きくマイナスとなっているのが目立つと思います。これは消費増税の影響を受けて物価上昇率が一時的に高くなっている影響もありますが、2013年8月以降日本の実質金利はマイナスとなっています。実質金利がマイナスということは金利収入以上に物価が上昇しているため実質的な資産は目減りしており、日本円建ての低金利債券は著しく収益性が悪化していると言えます。

一方、海外に目を転じると依然としてニュージーランドの利回りは高いが、ドイツよりカナダの利回りが低くなっている他、英国よりもオーストラリアの利回りが低くなるなど名目金利と実質金利では順位が変わっているのが分かると思います。

海外の物価上昇は日本国内に住む私たちの暮らしには直接的には影響を与えないため一見名目金利の方が重要に思えるかもしれません。しかし、物価の上昇は通貨の減価という形で投資収益に影響を与えるためやはり海外債券を選ぶときにも実質金利が重要となります。

これらを踏まえ、SBI証券投資調査部では名目金利、実質金利ともに高いニュージーランドドル建て債券、実質金利がニュージーランドに次いで高い英国ポンド建て債券、豪ドル建て債券を有望な投資先と考えます。

図3:主要先進国各国の実質金利
図3:主要先進国各国の実質金利
  • (出所)bloombergよりSBI証券作成。
  • (注)2014年6月末。物価上昇率は各国の直近消費者物価指数前年同期比上昇率。
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通貨の先行きから読み解く有望投資先

海外の債券に投資をするとき利回りの水準と合わせて重要となるのが通貨の値動きです。利回り以上に通貨が減価しては収益がマイナスになってしまいます。そのため今後値上がりが期待できる通貨建ての債券に投資をする必要があります。

図1を改めてみると先進国通貨ではNZドル、豪ドルといった高金利通貨の上昇率が高くなっています。この現在の金利水準に加え、SBI証券投資調査部では金利の方向感も今後の通貨を読み解く上で重要になってくると考えています。

その金利の方向感ですが、足元で各国の政策に違いが出てきており、今後は金融緩和から早期に脱した国の通貨から買われていく状況が鮮明となると考えます。実際に先進国の中で金融政策をいち早く利上げに転じさせたニュージーランドは、3月13日に政策金利を2.50%から2.75%に引き上げると為替が1NZドル=87円近辺から1NZドル=89円台まで円安NZドル高が進みました。また、6月12日に英中銀イングランド銀行のカーニー総裁が年内の利上げを示唆して以降、1ポンド=171円台だった英ポンドは上昇し現在174円台で推移しています。

図4は各国の政策金利の推移と今後の方針を示したものです。図3より既に金融引締を開始しているNZドル、年内利上げを示唆する英ポンド、量的緩和を縮小し来年にも利上げに転じると予想される米ドルが今後強含むと予想します。金利の高い豪ドルについても引き続き金利の低い日本円やユーロに対して買われる状況が続くと考えられます。ただし豪ドルに関してはオーストラリア経済が減速し利下げ観測が台頭した場合、対ドルで弱含むと考えられ、オーストラリアの主要貿易相手国である中国の動向を含めて注視しておく必要があります。

図4:各国政策金利の推移と金融政策の方向
図4:各国政策金利の推移と金融政策の方向
  • (出所)bloombergよりSBI証券作成。
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資金用途で選ぶ運用法

これまで、金利水準と通貨方向感からNZドル建て商品が有望と考えられるということを見てきました。

また、ニュージーランド経済は足元で堅調に推移しています。ニュージーランドの2014年第1四半期(1-3月期)の実質GDP成長率は+3.8%と米国や欧州、隣国のオーストラリアと比較しても高くなっています。景気拡大を牽引するのは2011年に起きたクライストチャーチ地震後の住宅などの再建需要を背景とする建設ブームと、酪農業です。特に酪農業については中長期的なニュージーランドの成長の源泉として注目が集まっています。酪農業はニュージーランドの総輸出の25%を占める主要輸出産業で、乳製品の輸出総額は世界第一位です。アジアの消費者の需要増加により、ニュージーランドの乳製品の輸出額は2005年から2013年にかけて2.6倍に成長しており、政府予想では今後も成長を続ける見通しとなっています。

さらに、ニュージーランドは大手格付け機関より最高ランクの「Aaa(トリプル・エー)」格を獲得しており信用力も高くなっています。

その様なNZドル建て商品で運用を考えた時の具体的な運用手法を投資家の資金用途別に3つご紹介したいと思います。

長期運用:債券での運用がお奨め

当面使う予定のない余裕資金での運用をお考えの場合は、債券での運用がお奨めです。
債券の場合、満期までの期間が長くなる一方で、MMFやFXのスワップポイントと比較して高い金利の獲得が期待できます。

中期運用:MMFでの運用がお奨め

近い将来使用を考えている資金での運用をお考えの場合は、換金性の高いMMFでの運用がお奨めです。
MMFはMoney Management Fund(マネー・マネジメント・ファンド)の略で、極めて安全性の高い債券を中心に投資信託として運用されています。外貨で運用する投資家にとって投資資金の一時退避場所としても一般的に活用されています。

ニュージーランドドルの場合、ウェリントン、オークランドの銀行営業日かつ、当社の営業日であれば毎日取引可能です。また買付単位も10NZドルからと比較的小口な資金から買付可能となっています。

SBI証券では6通貨8銘柄の外貨建MMFをお取引いただけます。

  • ※直近7日間平均利回り(2014/07/14現在)

  豪ドル

ニッコウ・マネー・マーケット・ファンド 1.918%

  NZドル

ニッコウ・マネー・マーケット・ファンド 2.586%

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短期運用:FXでの運用がお奨め

短期の値上がり益を追求したいという投資家にはFX(外国為替保証金取引)での運用がお奨めです。

SBI証券のFXではレバレッジが1倍(保証金と取引可能な額が同額)の低倍率コースから、25倍のハイレバレッジコースまでニーズに合わせてご選択いただけるようになっています。ハイレバレッジコースを選択した時にはリスクも高くなる一方で短期間に大きな利益を得られる可能性も出てきます。

また、FXでも金利の低い通貨を売り、金利の高い通貨を買うと、金利差分のスワップポイントを受け取ることができインカム収入も期待できます。

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