<今週のココがPOINT!>日経平均株価16,000円超え、来週は一服?更なる大変動?
FOMC終了に伴い、ドル高・円安の流れ、輸出関連中心に大幅高で、日経平均株価16,000円超え |
日経平均株価は、18日(木)に、米連邦公開市場委員会(FOMC)が終了しメンバーからの金利予測が引き上げられたことを受け、ドル高が加速し、ドル円相場は109円台手前まで急進しました。ソニーの業績下方修正・無配転落のショッキングなニュースがあったものの、ソニーショックとはならずにソニー個別株の下落に留まり、自動車株など輸出関連中心に買われました。19日もNYダウ、S&P500種株価指数が新高値更新となったことから、朝方から高くはじまりました。安倍首相、黒田日銀総裁の発言も後押しとなり、さらにスコットランドの独立の是非を問う国民投票で反対派優位とのニュースから更に上値を追って、昨年末12月30日高値16,320円を超え、高値16,364円を付け、終値では16,321円で取引を終えております。
図1:日経平均株価(日足 1ヶ月間)
- ※当社WEBを用いてSBI証券が作成。
スコットランド独立問題の日経平均株価への影響は? |
次のマーケットの注目ポイントは、スコットランド独立の是非を問う住民投票です。18日(木)に投票が開始され、19日(金)の午後には、大勢が判明する予定です。
イギリスにとっては、北海油田を持つスコットランドの独立は非常に大きな問題であり、不安要因となっています。当然、イギリスと近い欧州も影響を受け、ユーロ安が進む一因となっていました。
図2:ユーロドル(日足 1ヶ月間)
それでは、スコットランドの独立の是非を伴う住民投票の結果を受けて、株式相場がどのように動くのか考えてみましょう。
スコットランド独立問題
スコットランドの人口は2013年年央推計で約530万人、英国全体の8.3%を占めています。総付加価値額(GVA)の割合は2012年で7.7%に過ぎませんが、1人当たり数値では、英国全体の2万1300ポンドに対し2万ポンドと、ほぼ遜色ない状況です。1707年にイングランド王国とともにグレートブリテン王国を形成し現在に至っています。スコットランドが独立した場合、税収配分や歳出仕分け、公的債務の分割承継や、北海油田の利益分与、通貨ポンドの取り扱い、現在英国政府が株式の過半を所有するRoyal
Bank of Scotland Groupの財政上の取り扱いなどが問題となり、英国の大きな混乱は避けられない状況です・
独立賛成多数
この場合は、イギリス経済が混乱し、欧州に飛び火することが想定されます。今までのリスクオンから一気にリスクオフに流れが移り、株式等のリスク資産から資金が流出する可能性があります。最高値圏に近いNY市場などは短期的な調整局面が考えられます。
更に、リスクオフの流れは、為替市場ではドル買いの流れが止まり、円高・ドル安に反転する可能性があります。
結局、NY株安・円高のダブルパンチで、日経平均株価は、16,000円を再度割り込み、短期的な調整局面に入りそうです。
独立反対多数
イギリスの混乱は収束し、今までのリスクオンの流れは継続することになります。ポンド高となり、関係の深いユーロも高くなり、相対的にドルは売られやすくなります。ドル円相場は、円安進行は止まり、ドル円相場は高値圏での保ち合いか、若干下落する可能性が高そうです。
NY株式市場は、リスクオンの流れは変わらず、NYダウは更なる高値も期待出来そうです。
急激な円安の後押しはなくなりますが、日経平均株価も堅調相場は続くことが想定されます。
このように事前に想定していましたが、結果は独立反対多数となりました。
ドル円相場は109円台と更にドル高・円安が進み、日経平均株価も、昨年末12月30日高値を更新、大幅高でした。
大変動の後は、小動きOR更に大きく動く そのときのオプション戦略は? |
今週の日経平均株価は、大変動がありましたが、来週はどのような相場展開になるでしょうか?9月21日(火)は秋分の日のため休場で、4日しか立会い日がありません。また、ボラティリティも高くなっているので、
10月限月の16,500円のコール、16,000円のプットを売るストラドル戦略を考えてみました。
19日(金)日中立会い終値ベースで
10月限月 16,500円 コール 105円
10月限月 16,000円 プット 140円
でした。
権利行使価格の異なるコールオプションとプットオプションの組み合わせは、「ストラドル」戦略です。、
同じ枚数ずつ売る場合は、ストラドルの売り
逆に同じ枚数ずつ買う場合は、ストラドルの買い です。
来週の9月26日(金)に手仕舞いを考えた場合、オプションシミュレータにポジションを入力すると、損益線チャートを表示できます。
オプションシミュレータ
「オプションは日経平均が上昇したりするとどうなるの?」や「ボラティリティが下落したりするとどうなるの?」、「1週間後どうなるの?」等といった投資家の疑問を解決するツールがオプション損益線チャートです。オプション損益線チャートはビジュアル的に複数のオプションを分析できるツールです。
損益分岐点は、
15,930円〜16,570円になります。この間であれば、損益がプラス(手数料などは考慮せず)になる計算です。
今週の相場のあとは、来週は小動きとなる予想の場合は、このストラドルの売り戦略を、逆に、大きく反落したり、勢いが止まらず更に大きく上抜けるなど、今週に引き続き大きく動くと考える投資家は、ストラドルの買い戦略がオススメです。
来週中はさすがに小動きとなる可能性が強いと思っていますので、ストラドルの売り戦略が良さそうですが、さてどうなるでしょうか?
図3:オプションシミュレータ
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