日米金利差拡大で円安・株高が続くか
都議会選の影響は限定的 |
225先物は週間ベースで40円の下落。2日に実施された都議会選投開票の結果、自民党が歴史的な惨敗を喫したが、株、為替市場への影響は限定的となり225先物は20,000円を挟んでのもみ合い相場となった。週末に6月の米雇用統計の発表を控えていたが、前日に発表された米ADP雇用報告が予想を下回ったことなどから思惑的な売買も手控えられた。一方、マザーズ先物は利益確定売りに押され調整入りしている。
なお、6月30日時点の裁定残高は、ネットベースで1兆8,582.95億円の買い越し(前週は1兆7,666.49億円買い越し)と増加した。一方、株数ベースでも、1億895.15万株の買い越しと6月23日時点(同1億563.51万株の買い越し)との比較では増加している。裁定に絡んだ売買がやや増加したとの観測。
225先物の手口では、週末に2960枚売り越した三菱UFJが売り筆頭となった一方、大和、ソジェン、バークレイズが買い方上位に並んだ。TOPIX先物に関しては、UBS、ゴールドマン・サックス、モルガンが売りに回った一方、週を通して買いを入れたソジェンが買い筆頭となった。一部では、ソジェンは裁定解消の売買を進めたとの観測。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
プットの売買増加で日経VIは一時17.45pまで上昇 |
日経ボラティリティ・インデックス(VI)は16.18p。オプション市場では、プットサイドの19,250円の売買が盛り上がるなど一段安を警戒するような動きが見られたことで、日経VIは一時17.45pまで上昇した。なお、今週末に7月限オプションSQ値の算出を控えているが、一部市場関係者は「上下に動きにくい地合いを考慮すると、3ヵ月連続で20,000円前後のSQ値となりそうだ」と指摘している。
NT倍率(先物)は縮小傾向が続いており、週末には一時12.35倍まで縮小した。現物市場では、欧米金利の上昇を受けて銀行株や大手不動産株がしっかりとした展開に。為替市場で・円安ドル高が進行したものの、225先物の上値は引き続き重くなった。ただ、週末は日銀による買いオペ実施で10年債利回りの上昇は一服。NT倍率(先物)は12.4倍まで戻している。
円安・株高の流れが強まるか注目 |
7/7(金)に発表された6月の非農業部門雇用者数は前月比22.2万人増加し、事前予想の同17.8万人増を上回り、同時に過去2ヵ月分の雇用者数も4.7万人上方修正。その結果、過去3ヵ月の雇用者数は平均で前月比19.4万人増のペースになっている。この内容を受けて、米国株は上昇、為替は円安に推移している。
また、先週末には、日銀が長期金利の抑制を図り5ヵ月ぶりに指値オペを実施したことで、日米金利差拡大を材料に為替はドル高・円安に振れやすい。米国の10年債利回りの上昇基調が継続となれば、銀行株も上昇する公算が大きい。輸出関連銘柄とメガバンクがそろって強い動きを示すと指数には追い風といえよう。
テクニカルでは売りサインが増加しており上値の重い状況となっているが、ドル高・円安の流れを材料に、225先物は年初来高値(6月20日の20,290円)を更新する可能性もある。今週のレンジは19,850円から20,350円を想定。
経済スケジュール(7月10日〜7月14日)
- 提供:フィスコ社
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