5兆円超か?財政出動規模が売買材料に
上値重く5月SQ値クリアならず |
前週の225先物は400円の上昇となった。米金利6月引き上げ観測が強まったことから、為替市場ではドル・円が110円台を回復。為替の円安推移が下支えとなった。ただ、「ニッポン1億総活躍プラン」の具体案や、成長戦略「日本再興戦略2016」などが伝わったものの、売買は減少。現物市場も決算通過で商いは低迷し、東証一部の売買代金は2兆円台を割り込んだ。5月SQ値16,845円手前で跳ね返される展開となった。
一方、TOPIX先物は、右肩上がりの25日移動平均線に沿った動きが見られる。ただ、225先物同様、出来高は減少傾向にあり市場のエネルギーは感じられないまま。1350pが心理的な上値抵抗ラインとなっている。
なお、5月13日時点の裁定残高はネットベースで1兆6508.43億円(前週は1兆6409.60億円)の買い越しと5月6日時点との比較ではやや増加。一方、株数ベースでは12.2億株の買い越しと前週比では0.4億株減少した。
225先物の手口では、Aアムロが4855枚の売り越しとなったほか、1000枚超の売り越しは観測されなかった。一方、野村、メリルリンチが買い方上位に並んだが、ともに2000枚ほどの買い越しにとどまった。TOPIX先物に関しては、225先物買い越し上位のメリルリンチが3000枚超の売り越し。一方、モルガン、バークレイズが買いに回った。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
オプション市場は商い閑散 |
日経ボラティリティ・インデックス(VI)は26.18p。オプション市場も商いが減少し、プット、コールの合計売買枚数が10万枚を割り込む日が続いており、6月オプションの建玉はさほど積み上がっていない。オプション市場は海外投資家が8割ほどの売買を占めるといわれていることから、海外勢は静観している様子。オプション市場でも伊勢志摩サミットの内容を見極めたいとするムードが強まっている。
NT倍率(先物)は、12.4倍台での推移が続いている。メリルリンチが、225先物買い、TOPIX先物売りのポジション(NTロング)を積み上げたもよう。ただ、日経平均インパクトが最も大きいファーストリテイリングの売買が減少しているなど指数に絡んだ売買は減少している。足元では、マザーズ指数へのインパクトが大きいそーせいの存在感が増している印象だ。
財政出動の規模が売買材料に |
今週は26、27日に伊勢志摩サミットが開催される。サミット後には安倍首相が消費増税の可否を決断すると伝えられているが、既に報じられていることからサプライズ性は無さそうだ。14年11月に増税先送りを発表した際、円安・株高要因となったが、海外投資家の消極的な動きを見る限り動意付くような展開は難しい。
一方、財政出動の規模が想定(5兆円規模)よりも大きくなれば建設など内需関連の材料となろう。ドル・円がやや円安に傾いていることが下支えとなり225先物は底堅い値動きとなるが、海外投資家が積極的に動かない限り17,000円台の回復は難しい。今週は16,300円から16,900円と狭いレンジを想定する。
経済スケジュール(5月23日〜5月27日)
- 提供:フィスコ社
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