日経平均は円高懸念のまま、ミニSQに突入
円高推移で6日続落 |
前週の225先物は420円の下落となった。ゴールデンウィークで2営業日立会いとなり市場参加者が少ないなか円高進行が重しに。ドル・円は3日に105円55銭まで円高が加速。麻生財務大臣、安倍首相が為替水準に言及したことから円高進行は一服となったが、円高に伴う企業業績への警戒などから買いは限定的となり6日続落となった。
なお、4月22日時点の裁定残高はネットベースで1兆8765.69億円(前週は1兆6941.98億円)の買い越しと4月15日時点との比較では増加。一方、株数ベースでは13.4億株の買い越しと前週比では0.8億株増加した。
225先物の手口では、週末にまとまった売りを入れたモルガン、ドイツ証券が売り方上位に並んだ。一方、Aアムロ、クレディ・スイス、三菱UFJが買い方に回った。TOPIX先物に関しては、週初に5350枚売り越したゴールドマン・サックスが売り筆頭となった一方、ソシエテが買い筆頭となった。ゴールドマン・サックスの大幅な売り越しは、一部では日銀金融政策決定会合に絡んだ売買の反対売買との観測。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
日経VIはさほど上昇せず |
日経ボラティリティ・インデックス(VI)は29.65p。2日に32.62pまで上昇する場面が見られたものの、指数急落にも関わらず上げは限定的となった。不透明要因だった日銀会合をクリアしたことが影響している。また、足元のオプション市場の総建玉(コールが106万枚、プットが118万枚)がさほど積み上がっていないところを見ると、オプションを積極的に売買する外国人投資家が不在となっている様子。指数は6日続落となっているが、市場の警戒感はさほど高まっていないと言えよう。
NT倍率(先物)は12.4倍台で推移している。4月28日に日銀金融政策決定会合の内容(金融政策の現状維持)が伝わると一時12.62倍まで急拡大する場面が見られたが、その後は両指数ともに下げ幅を拡大しNT倍率(先物)は縮小へ。今週は5月限オプションSQ値の算出を控えていることから、週半ば辺りには225先物が上下に動く可能性はある。やや荒い地合いとなる公算が大きい。
米再利上げは9月以降との見通しに |
米雇用統計の発表後、米国の再利上げの時期を9月もしくは12月と市場では見ており、6月利上げ説は急速に後退している。利上げ先送りを受けて米国株はしっかりとした推移となりそうだが、為替の円高基調の一巡は先となる可能性もある。企業の決算発表が今週ピークを迎えることから今週は個別物色の展開となりそうだ。9日は、三菱重、住友商、HOYA、旭硝子、ドンキ、10日は、ソフトバンクグループ、武田、スズキ、スクリーン、三井物、三菱商、11日はトヨタ、ルネサス、アステラス、旭化成、三越伊勢丹、JXHD、ブリヂストン、12日はシャープ、日産自、富士重、KDDI、国際帝石、博報堂DY、第一三共、りそな、三井住友TH、楽天、13日はホンダ、日立、大成建、鹿島、三菱ケミカル、かんぽ生命、ゆうちょ銀行、三井住友、みずほ、第一生命などが予定されている。
一方、今週末には5月限オプションSQ値の算出を控えている。オプション市場のボリュームがさほど膨らんでいないことから注目度は低いが、週半ばは上下に動く可能性があることでその点は警戒したい。今週は15800円から16600円のレンジを想定する。
経済スケジュール(5月9日〜5月14日)
- 提供:フィスコ社
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