日経平均は、18,000円で値固め出来るか
マイナス金利導入で週末は乱高下 |
225先物は週間ベースで770円高と今年初めての上昇となった。原油価格の続伸を受けて投資家心理が改善に向かいつつあるなか、1月29日に日銀が金融政策決定会合でマイナス金利の導入を決定。サプライズな内容となったことで上下の値動き1,110円の乱高下となったが、為替市場でドル・円が121円台半ばまで円安に振れたことから225先物はひとまず買い優勢となった。なお、月足ベースでは24ヶ月移動平均線を上回っている。
なお、1月22日時点の裁定残高はネットベースで1兆6,732.40億円(前週は1兆9,336.88億円)の買い越しと1月15日時点との比較では大幅に減少。一方、株数ベースでも12.1億株の買い越しと前週比では2.0億株減少した。
225先物の手口では、クレディ・スイス、Aアムロ、JPモルガン、メリルリンチが売り方上位に並んだ一方、モルガン、大和、ドイツ証券、野村が買いに回った。なお、野村はETF組成に絡んだ商いが中心との観測。TOPIX先物に関しては、225先物同様、クレディ・スイスが売り筆頭となった一方、ゴールドマン・サックス、UBSと買いポジションを積み上げている2社が買い方上位に並んだ。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
日経VIは一時26pまで急落する場面も |
日経ボラティリティ・インデックス(VI)は31.72p。日銀によるマイナス金利導入が伝わり、225先物が17,850円まで急騰した場面では、26.39pまで急落するなど乱高下となった。週末の欧米株式市場も総じて上昇し、米VIX指数、欧州VSTOXX指数はともに低下。マイナス金利導入による市場の反応はポジティブな内容となっているが、劇薬とも称されることで副作用を懸念する声は多い。指数下振れに対する警戒感は後退したが、マイナス金利に対する警戒感を考慮すると日経VIは30pレベルでの推移となろう。
NT倍率(先物)は12.26倍と終値ベースでは目立った動きは観測されなかったが、先週末は12.14倍から12.47倍まで動く乱高下となった。日銀によるマイナス金利導入が伝わると両指数ともに買戻しが入り急騰したが、その後はマイナス圏に突入するなど荒い値動きに。現物市場では、不動産、証券、輸送用機器、鉱業が買われた一方、銀行株がきつい下げを見せるなどボラタイルな展開となった。週明けも不動産株が強含みそうだが、銀行株が引続き売られるとNT倍率(先物)は大きく動く可能性がある。
18,000円レベルでの値固めを意識 |
マイナス金利導入で日米金利差が拡大するとの思惑が先行しており、ドル・円は121円台で推移している。マイナス金利政策を市場が消化するには時間がかかるとの声が多いなか、現物市場では輸出関連株、不動産株への買戻しが進む一方、メガバンクを筆頭に銀行株はさえない展開となろう。
24ヶ月移動平均線をクリアしていることで過度な警戒感は後退したように見られるが、週足チャートではまだまだ下値模索といった状況にある。今週はまず18,000円レベルでの値固めを確認したいところだ。17,400円から18,200円の推移を想定する。
経済スケジュール(2月1日〜2月5日)
- 提供:フィスコ社
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「緩和への思惑が先行、ボラティリティは高いまま」