日経平均は追加緩和期待から25日線での攻防か
上値重く相対的にTOPIX先物が強含む週に |
前週(13日-17日)の日経225先物は週間ベースで280円の下落となった。10日に算出された4月限オプションSQ値20,008.47円を日経平均(年初来高値20,006.00円)が上抜けることができなかったことなどが意識されて上値の重い展開となった。週半ばまでは出来高が激減し動意薄だったが、足元のサポートと見られていた19,840円を下抜けたタイミングで仕掛け的な売りが入り、週末にかけては下への動きを強める格好に。現物市場ではメガバンクなど金融株が強い動きを見せたことから、TOPIX先物が16日に年初来高値(1,602.5p)を更新するなど相対的に強い動きを見せた。なお、裁定買いのポジションはやや増加しているが、差引き22億株ほどでピーク時(30億株)と比較するとまだ増加する余地は残っている。
米系証券がNTショートのポジション構築 |
225先物の手口では売り買いともに2,000枚以下の傾きと目立った売買の主体は観測されなかった。一方、TOPIX先物は週末に4073枚買い越したメリルリンチが買い筆頭。同社は週末に225先物を2,794枚売り越していることで、一部NTショートの売買と見られる。16日にはゴールドマン・サックスもNTショートのポジションを構築するなど、NTショートの流れが強まったことからNT倍率(先物)は12.34倍まで縮小した。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
- ※各取引所より発表される売り買い上位20社のデータをもとに、売り買いの差し引き週間累計の上位順に表示してあるため、日々ベースで上位となっている証券会社でも表示されていないケースがあります。また日々発表される手口は20位以下が未発表であるため、差し引きが実際とは異なる(大きく傾いて表示される)場合があります。日々の手口は限月間スプレッドを含み、イブニング、立会外及びSGXは含んでいませんが、推定建玉はイブニング、立会外の分も加味しています。尚、推定建玉は週初一回のみ各取引所より発表される建玉残に日々の売り買い差し引き枚数を加減算した推計値となっています。
日経VI(ボラティリティ・インデックス)は、20p台で推移している。225先物の商いが低迷していることで、オプション市場ではプット、コールの合計売買枚数が10万枚に届かない日が散見されるなど商いは閑散。日経VIは動意薄が継続している。建玉ベースでは、TOPIX先物の建玉が引続き65万枚ほどと13年5月のバーナンキショック時の水準まで積み上がっていることで、TOPIX先物の動向は注視したいところ。前週、節目の1,600pにタッチしたことで、1-2月に買いを積み上げた投資家が反対売買を入れる可能性はある。
追加緩和期待継続を見極め |
円建てCME先物の終値は週末の225先物比120円安の19,570円。週初は25日線19,573円レベルでの攻防となろう。指数は高値を更新しているものの、出来高が減少するダイバージェンスが発生している点は気になる。ただ、ギリシャ財政に対する警戒はすぐに解消されることはないが、他の南欧諸国の債券価格は安定していることから過度な警戒は不必要か。日銀金融政策決定会合を4月30日に控えていることや、かんぽ生命、ゆうちょ銀行などが4月末辺りから日本株を買い始めるとの観測などから25日線を割り込む場面は見られても4月1日のように下ヒゲを残すと想定する。前週見られた金融株や不動産株の上昇が継続すれば、この動きは月末の日銀金融政策決定会合への期待感を背景としたイベントドリブンとも判断できよう。今週は一気に反発するような強い地合いではないが、19,000円を割り込むような弱い相場展開とはならないと想定する。今週のレンジは19,300円から19,800円とする。
経済スケジュール(4月20日〜24日)
- 提供:フィスコ社
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