日経平均株価、上値が重く感じるがココでは売ってはいけない!?
急落・急反発の後は堅調も、上値が重い展開 |
先週の日経平均株価は、週初2/2日(月)、3日(火)と、連続安になりました。特に3日は、日本の10年国債の入札が不調だったことから、急速に債券が売られる展開となり、その結果利回りが急上昇し日経平均が連れ安となりました(図2日本国債10年利回り日足チャート参照)。また、25日・50日移動平均を割り込んだことも、大幅安の要因と言えるでしょう。
しかし、3日(火)のNY市場で原油価格が1カ月ぶりの高値を付け、NYダウも大幅高になったことから、4日(水)の東京市場は、朝方から買い物で始まり、後場には更に一段高となりました。しかし、その晩の海外市場で、ギリシャのデフォルトリスクを巡る不透明感からS&P500、ナスダックが売られ、5日(木)は、日経平均も反落しています。6日(金)の日経平均は、前日のNYダウが大幅高となったことから、高く始まりましたが上値は重かった展開でした。米雇用統計の大幅改善のポジティブサプライズで、NYダウは利上げ懸念で小幅安となりましたが、ドル円が急進、119円台の円安となりました。その流れを受けて、9日(月)も日経平均は高く始まりましたが、寄り付きがほぼ高値となり、上値が重い展開となっています。
表1:日経平均株価 4本値
- ※Bloombergデータを用いてSBI証券が作成。
図1:日経平均株価(日足 3ヶ月間)
- ※当社WEBを用いてSBI証券が作成。
図2:日本国債10年(日足 3ヶ月間)
- ※当社WEBを用いてSBI証券が作成。
今週の注目ポイントは、決算発表 |
今週は、11日(水)が建国記念日で休場、また経済指標でも特別に株価に大きな影響を与えそうな発表はなさそうです。
その中でも注目なのが、図3の決算発表スケジュールから判るように、赤丸のついた1月30日(金)と2月6日(金)に二つの決算発表社数のピーク日は過ぎましたが、週ベースで考えると今週が1,115社とピークになることです。
外国人投資家・機関投資家には決算発表を見極めてから、投資を行うケースも多いと考えられます。来週は29社と激減するので、外国人投資家・機関投資家が本格的に動きだすのは来週になりそうです。しかしながら、来週の先高感が高まると、フライング気味に先回りする投資家も出てくる可能性があります。週末の日経平均オプションのSQ(特別清算指数算出)を過ぎると、意外高の可能性もあるのではないでしょうか。
表2:今週の主なスケジュール
- ※各種資料を用いてSBI証券が作成。
図3:決算発表スケジュール
- ※当社WEBを用いてSBI証券が作成。
上値が重く感じるが、ココは売ってはいけない!? |
5日(木)、6日(金)、9日(月)と3営業日連続で陰線となり、朝方買われても引けに掛けて上げ幅を縮める展開が続き、上値が非常に重く感じられます。図4に赤線で示したとおり、17,800円が非常に強固な上値抵抗線となっています。
しかし好調な企業業績もあり、一目均衡表の雲の上限の下値は支えられています。
図5の価格帯別出来高でも、17,750円を抜ければ上値での出来高は減少し、17,875円を抜ければ更に上値が軽くなります。
現在は、上値の重さで、どうしても日経平均先物を売り目線で考えがちになりそうですが、上値抵抗線である17,800円を上抜ければ、一気に上値は軽くなる可能性があります。
外国人投資家・機関投資家の動向を考えると、決算発表が一巡する来週から動く可能性が高そうですが、13日(金)のSQを通過すれば、意外高の可能性もあるのではないでしょうか。
ココからは、上抜けを確認してからの買いの投資戦略が良さそうです。
図4:日経平均株価(日足 3ヶ月間 一目均衡表)
図5:日経平均株価(日足 3ヶ月間 価格帯別出来高)
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