<今週のココがPOINT!>日経平均株価、急反発・・・今後の展開は?
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先週の日経平均株価は大幅下落も、週明けに急反発
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先週の日経平均株価は、海外株安・円高へのリバウンドを受けて大きく売られる展開となりました。15日(水)に小幅に戻す局面があったものの、16日(木)、17日(金)と大幅下落し、14,500円に近づいて取引を終えています。
週明けの20日(月)には一転して、海外株式市場の反発、ドル円の為替が107円台へ円安回帰したこともあり、始値から大幅高となりました。売り方の買い戻しなどで、更に高値追いとなり、高値引けで15,100円台を回復しています。(図1参照)
表1:日経平均株価の推移
日付 |
始値 |
高値 |
安値 |
終値 |
前日比 |
出来高(株) |
10月14日(火) |
15,037 |
15,090 |
14,920 |
14,937 |
-364 |
2,751,320,000 |
10月15日(水) |
15,010 |
15,085 |
14,917 |
15,074 |
137 |
2,297,050,000 |
10月16日(木) |
14,805 |
14,807 |
14,673 |
14,738 |
-335 |
3,037,500,000 |
10月17日(金) |
14,796 |
14,831 |
14,529 |
14,533 |
-206 |
2,754,990,000 |
10月20日(月) |
14,823 |
15,111 |
14,820 |
15,111 |
579 |
2,171,660,000 |
図1:日経平均株価(日足 1ヶ月間)
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今週は米国の主要企業の決算発表に注目
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今週後半のスケジュール(表2)について確認して行きましょう。
気になる指標発表もいくつかありますが、やはり注目なのは企業の決算発表ではないでしょうか。日本では、主要企業の発表は日本電産などで、来週以降に本格化してきます。しかし、米国では10月上旬より随時発表されており、今週中にも主要な企業の決算発表が出揃う予定です。直近のNY株式市場を振り返ると、先週末に反発したとは言え、高値からはかなり下落しています。主要企業の決算発表の内容によっては、上下大きく振らされる可能性がありそうです。
表2:今週後半のスケジュール
日付 |
時間(日本時間) |
国 |
内容 |
10月22日(水) |
8:50 |
日本 |
貿易収支(9月 速報) |
14:00 |
日本 |
レギュラーガソリン小売価格 |
21:30 |
米国 |
消費者物価指数(CPI 9月) |
- |
日本 |
決算発表:日本電産 |
- |
米国 |
決算発表:ヤフー、ボーイング |
10月23日(木) |
10:45 |
中国 |
PMI(HSBC発表 速報) |
18:00 |
欧州 |
ユーロ圏PMI |
21:30 |
米国 |
新規失業保険申請件数 |
23:00 |
米国 |
米景気先行指数(9月) |
- |
日本 |
決算発表:オービック |
- |
米国 |
決算発表:AT&T、GM、3M、クレディ・スイス |
10月24日(金) |
23:00 |
米国 |
新築住宅販売(9月) |
- |
日本 |
決算発表:ファナック、NRI |
- |
米国 |
決算発表:キャタピラー、アマゾン、フォード |
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売られすぎの是正による急反発、日経平均の戻りのメドは?
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先週末の日経平均株価の終値は14,500円近辺でしたが、これをPERの水準で振り返ってみたいと思います。図2を参照すると、日経平均と予想PER14倍・15倍・16倍ラインでわかるとおり、ほぼPER14倍で切り返しています。またアベノミクス相場以降、日経平均株価は、ほぼPER14倍から16倍のレンジ内の値動きとなっています。
日本の決算発表は20日(月)の安川電機の決算発表を皮切りに、7〜9月期の第二四半期の決算発表が始まります。
第二四半期を振り返ると、ドル円相場の円安、資源価格の急落など、また消費税増税後の家庭内在庫の減少などもあり、個別では明暗があるかもしれません。総体的には好調な企業業績が期待されることから、日経平均株価のEPS(1株あたり利益)も若干の増加が予想されるでしょう。その場合、ファンダメンタル面から日経平均株価の目先の下値のメドは、14,500円前後と考えられ、今回ちょうどその水準で止まったことになります。
また、テクニカル面で見ると、先週末17日は日経平均株価の日足チャートボリンジャーバンドのマイナス2σ(シグマ)を超えており、かなり、売られすぎの状況であったことがわかります。RSI、RCIなどの他の指標でも売られすぎを示していたことから、週初に大きく反発しましたが(図3参照)、20日(月)の大幅上昇について市場では、売り方の買い戻しが主体だったと見られています。
今後の日経平均株価の戻りメドはどれくらいでしょうか?
図1の日経平均株価日足チャートの(2)の窓埋め水準(10月10日─14日に空けたマド(1万5,089円90銭─1万5,221円83銭)です。)となりそうです。図4の日経平均株価の一目均衡表でも、雲の下限がその近辺です。
その後は、来週の日本企業の業績発表が本格化するまでは、保ち合い相場となりそうです。
図2:日経平均と予想PER14倍・15倍・16倍ライン
図3:日経平均株価日足チャート(ボリンジャーバンド)
図4:日経平均株価日足チャート(RSI)
オプションのココがPOINT!
NY市場の急落・急反発の影響を受けない投資手法とは?