今週は20日に注目!場中に大きく動く可能性あり!?
日経平均概観
図表1:先週の日経平均株価の動向
先週は、11日が建国記念日で祝日だったので、4営業日でした。前半は反発したものの、後半は大幅続落となり、先々週末比149円38銭安となりました。
10日(月)は、7日(金)のNYダウが165ドル高と大幅高であったことから、256円高と大幅に続伸して始まりました。東京市場が休場だった11日(火)には、イエレンFRB議長の議会証言によりNYダウが192ドル高と4日続伸したことから、祝日明けの12日(水)は、一時150円以上、上昇する局面もありましたが、利食い売りに押され上げ幅を縮めて、82円高で引けています。
しかし、水曜日にNYダウが利食い売りに押され、30ドル安と5営業日ぶりに反落すると、東京市場でも小幅安で寄り付いたあと、下げ幅を拡大し、265円安の大幅下落となりました。14日(金)も大幅続落して、結局週初の上昇分をすべて吐き出し、先週も先々週比マイナスで引けました。
先週一週間の世界の主要株式指数はほぼ全面高でした。アルゼンチン:+8.7%を筆頭に、ドイツ:+3.9%、上海:+3.5%、米国:+2.3%でしたが、東京は-1%と、蚊帳の外でした。
図2:日経平均日足チャート
今週の注目のイベント
- ・ 18日(火)欧州連合(EU)財務省理事会(ブリュッセル)
- ・ 19日(水)1月の全国百貨店売上高(日本百貨店協会14:30)
米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録要旨(1月28日・29日分) - ・ 20日(木)貿易収支(8:50)
2月HSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値(日本時間 10:45) - ・ 21日(金)日銀金融政策決定会合要旨(1月27日・28日分)
- ・ 22日(土)20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議(シドニー、23日まで)
環太平洋連携協定(TPP)閣僚会合(シンガポール、25日まで)
今週で場中に大きく動く可能性のあるのは、20日(木)
先週、14日には25日移動平均線が75日移動平均線を下回り、『デッドクロス』と呼ばれる現象が起きています。直近では2013年8月23日に25日移動平均線が75日移動平均線を下回り、その後2ヶ月半の間、14,000円〜14,800円のレンジ相場が続いた経緯があります。
今回も海外投資家の日経平均先物のまとまった売りも一巡した一方で、個人投資家が含み損を抱えているため、図表2で示したように、日経平均株価は14,000円の下値支持線と14,800円の上値抵抗線で挟まれたレンジ内の動きとなりそうです。
その中で、場中に大きく動きそうなのは20日(木)だと思われます。
20日(木)は、貿易収支が寄り前の8:50に発表されます。予想中央値は2兆4890億円程度の赤字となっており、1979年の統計開始以来過去最大の貿易赤字だった2013年1月の1兆6335億円を上回り 、初の2兆円台に膨らむ見通しになっています。
事前に予測された数値どおりであれば、初の貿易赤字2兆円台のインパクトから、為替市場では円安要因となる可能性があり、そうなった場合、日経平均株価は上昇する可能性があります。
また、10:45には 2月のHSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が発表されます。前回の1月には、景況感の分かれ目とされる50を割り込んだことで、1月下旬に新興諸国通貨が急落する一因ともなっています。
今回も、前回に引き続き50割れが予想されていることから、中国の景気減速懸念が、改めて高まれば、再度新興諸国通貨が売られ、リスク回避からの円高になるかもしれません。そうなれば、株安になります。
20日(木)には大きなイベントが2つも控えており、取引時間中に日経平均株価が大きく動く可能性があります。
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