前営業日トピックス
東京市場では、日経平均株価が序盤から上昇したことや、実需のドル買いも観測され、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。ドル/円は、一時8/19以来の高値を付けたものの、その後は上値の重い動きが続いた。ただ、欧州時間では米長期金利が上昇したことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。
米国市場では、序盤に発表された雇用関連の米経済指標が冴えない結果となり、序盤のドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。その後に発表された米ISM非製造業景況指数が良好な結果となったことを受けて、ドルは主要通貨に対して上昇となった。ただ、雇用指数が予想を下回ったことが影響してドルは失速、さらに地政学リスクの高まりも影響してドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。
米株式市場では、イスラエルが報復を準備していることが報じられたことで、中東情勢への懸念を背景に投資家のリスク回避の動きが強まり、主要株価指数は序盤から軟調な動きとなった。また、米雇用統計の発表を週末に控えてポジション調整の売りも出やすかった。 ダウ平均は、序盤から軟調な動きとなり、一時前日比348ドル安まで下落した。その後は下げ幅を縮小し、184.93ドル安(-0.44%)で終了。一方、ハイテク株中心のナスダックは、6.65ポイント安(-0.04%)で終了した。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)東京市場では、前日の海外市場の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。さらに、仲値公示にかけて実需のドル買い・円売りが観測されたことを受けて、ドル円・クロス円は一段の上昇となった。ドル/円は、序盤の146.27から147.24まで上昇し、8/19以来の高値を更新した。ただ、上昇一服後はやや上値の重い動きとなり、ドル/円は146.68まで下落した。
(2)野口日銀審議委員が経済・物価の見通しが実現していけば、ゆっくり緩和調整との見解を示したことを受けて円が買われ、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。ただ、欧州時間では、時間外取引で米長期金利が上昇したことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。
(3)米国市場では、序盤に発表された米新規失業保険申請件数が市場予想の22.1万件を上回る22.5万件と冴えない結果となったこともあり、序盤のドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。その後に発表された9月の米ISM非製造業景況指数が市場予想の51.7を上回る54.9となり、2023年2月以来の高水準となったことを受けて、ドルは主要通貨に対して上昇した。ドル/円は、発表前の146.47から147.18まで上昇したものの、アジア時間に付けた8/19以来の高値の147.24には届かなかった。また、雇用指数が48.1と予想の50.0を下回り、基準となる50を下回ったことが影響してドルは失速、さらに地政学リスクの高まりも影響してドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。
本日のトピックス
マーケットでは、今後のFRBの金融政策の行方が注目されており、緩やかな利下げペースなのか、9月に続き大幅な利下げを含む利下げペースなのか注目されている。それを決定する上で重要視されている経済指標の一つが本日発表予定の米雇用統計である。
ここまで雇用関連の経済指標の冴えない結果が続いていたが、先日発表された民間部門の雇用者数を示すADP雇用統計は+14.3万人と市場予想を上回り、6ヵ月ぶりに伸び幅の拡大となったことで、緩やかな利下げペースを正当化する結果と受け止められ、米金利が上昇するなど、ドル買いが優勢となった。
これを受けて、米雇用統計に対する思惑が交錯しており、エコノミストの予想も+7.0万人から+22.0万人と幅の広い予想となっている。今回の結果を受けて、FRBの金融政策の思惑が交錯することが予想され、米金利が敏感に反応する可能性もあり、その動きにドル相場が左右される可能性も考えられる。
10/4の注目材料
| 時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
|---|---|---|---|---|
| 21:30 | 米国 |
9月非農業部門雇用者数
非農業部門に属する事業者の給与支払い帳簿をもとに集計された雇用者数。農業以外の産業で働く雇用者であり、経営者や自営業者は含まれない。
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15.0万人 | 14.2万人 |
| 前回は市場予想を下回り、3ヵ月連続で安定的な伸びとされる+20万人も下回り、過去2ヵ月分が下方修正されるなど、労働市場の鈍化傾向が続いていることが示された。 今回は、前月から伸び幅の拡大が予想されているものの、伸び幅は小幅に留まり、安定的な伸びとされる20万人には届かず、鈍化傾向が続くと見られている。 | ||||


