前営業日トピックス
東京市場では、日経平均株価が堅調な動きとなったことや、米長期金利が上昇したことを受けて、ドル円・クロス円は序盤から底固い動きとなった。ただ、その後は上昇していた米長期金利が低下に転じたことから、ドル円・クロス円は急速な下げとなった。
米国市場では、欧州時間からの軟調な動きが一服し、ドル円・クロス円は序盤から底固い動きとなった。序盤に発表された米住宅着工件数が市場予想を上回ったこと受けて、米長期金利が持ち直したことから、ドル/円は序盤の149.20から149.87まで上昇した。一方、欧州通貨や資源国通貨は対ドルで上昇したことから、対円でも堅調な動きとなった。
米株式市場では、低下していた米長期金利が持ち直したことから、主要株価指数は序盤から軟調な動きとなった。しかし、FRBの利上げサイクルが終了したとの見方が広がっていることが下支え要因となった。また、米当局者が追加利上げに慎重な姿勢を示したことも好感された。ただ、週末で値動きは限定的となり、主要株価指数は小幅高に留まった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)前日の海外市場の軟調な動きが一服し、ドル円・クロス円は序盤から底固い動きとなった。新規材料に乏しい中、下落して始まった日経平均株価が上昇に転じてプラス圏を回復したことが下支え要因となった。さらに、時間外取引で米長期金利が上昇したこともあり、ドル/円は序盤の安値の150.42から150.70まで上昇した。
(2)欧州時間では、米長期金利が低下に転じ、米10年債利回りが4.464%から4.377%まで急速な低下となったことから、ドル/円も149.19まで下落する動きとなった
(3)米国市場では、米長期金利の低下を背景に円買いが優勢となった欧州時間の軟調な動きが一服し、ドル円・クロス円は序盤から底固い動きとなった。序盤に発表された米住宅着工件数が市場予想を上回ったこと受けて、米長期金利が持ち直したことから、ドル/円は序盤の149.20から149.87まで上昇した。ただ、サンフランシスコ連銀総裁が「忍耐や慎重な調整が必要」と追加利上げに慎重な姿勢を示したことが上値を圧迫した。一方、欧州通貨や資源国通貨は対ドルで上昇したことから、対円でも堅調な動きとなった。
本日のトピックス
本日の東京市場では、下落した日経平均株価が上昇に転じて上げ幅を拡大したことや、時間外取引で米長期金利が上昇したことから、序盤のドル円・クロス円は堅調な動きとなった。ただ、新規材料に乏しい中、上値は限定的となった。マーケットでは、FRBの利上げサイクルの終了との見方も広がっており、新たな強気材料が出るまではドルは上値の重い動きが続くと予想されている。ただ、日本と主要国の金利差は依然とし広がっていることもあり、対円での下値は限定的と見られている。
本日の海外市場では、主要な経済指標の発表もなく新規材料に乏しい中、限定的な動きが予想されている。そのため、株価や金利動向に左右される展開が考えられることから、株式市場や債券市場の動きに注目したい。