前営業日トピックス
東京市場では、前日の米FOMCで0.50%の利上げが決定されたことや、金利見通しが上方修正されたことが改めて材料視され、ドルは引き続き主要通貨に対して堅調な動きとなった。ドル/円は、一時135.88まで上昇した。欧州時間では、ドルが主要通貨に対して上昇したことから、ドル/円は136.92まで上昇した。また、クロス円も連れ高となった。
米国市場では、序盤に発表された米新規失業保険申請件数が前週から改善したものの、11月の米小売売上高、NY連銀製造業景気指数など予想以上に落ち込んだことを受けて、ドルは序盤から上値の重い動きとなった。ただ、下げ一服後はFRBが長期間高金利を維持するとの見方が改めて意識されたこともあり、ドルは主要通貨に対して上昇した。ドル/円は、序盤の安値の136.27から138.17まで上昇した。一方、欧州通貨や資源国通貨は対ドルで下落したものの、対円ではドル/円の上昇に連れて底固い動きとなった。
米株式市場では、序盤に発表された11月の米小売売上高、NY連銀製造業景気指数が予想以上に落ち込んだことを受けて、主要株価指数は売りが先行した。さらに、FRBの利上げが長期化して景気が後退するとの懸念が強まったことも圧迫要因となり、下げ幅を拡大した。ダウ平均株価は、序盤から軟調な動きとなり、一時前日比950ドル安まで下落した。終盤にかけて下げ幅を縮小し、764.13ドル安(-2.25%)で終了した。一方、ハイテク株中心のナスダックは、360.36ポイント安(-3.23%)で終了した。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)前日のFOMCでは0.50%の利上げが決定されたことや、金利見通しで2023年のFF金利予想中央値が5.1%と前回から上昇したことが改めて材料視され、ドルは序盤から堅調な動きとなった。ただ、五・十日に伴い仲値公示にかけて実需の売り買いが交錯したことから上値の重い動きが見られたが、ドル/円は序盤の135.24から135.88まで上昇した。
(2)欧州時間では、ドルが主要通貨に対して上昇したことを受けて、ドル/円は136.92まで上昇した。一方、欧州通貨や資源国通貨は、対ドルで下落したものの、対円ではドルの上昇に連れ高となった。
(3)欧州市場では、序盤に発表された米新規失業保険申請件数は前週から改善したものの、11月の米小売売上高、NY連銀製造業景気指数などが予想以上に落ち込んだことを受けて、ドルは序盤から上値の重い動きとなった。一方、ECB、英中銀が0.50%の利上げを決定し、共にタカ派姿勢を示したことでドルなどに対して堅調な動きも見られたが、利上げ継続に伴う景気後退懸念が広がったことから、上値の重い動きとなった。
(4)下げ一服後はFRBが長期間高金利を維持するとの見方が改めて意識されたこともあり、ドルは主要通貨に対して上昇した。ドル/円は、米国時間序盤の安値の136.27から138.17まで上昇した。一方、欧州通貨や資源国通貨は対ドルで下落したものの、対円ではドル/円の上昇に連れて底固い動きとなった。
本日のトピックス
東京市場では、前日の海外市場の堅調な流れが一服し、ドル円・クロス円は序盤から上値の重い動きとなった。ただ、各主要中銀の金融政策発表がすべて終了したことなど、イベント終了でさらに週末であることから限定的な動きが予想されている。その中で、海外時間ではドイツや欧州、米国の12月の製造業PMIが予定されており、発表が速報であることから、結果次第では動きが出る可能性もあることから、結果には注目したい。ただ、発表後には限定的な動きも予想されている。