前営業日トピックス
東京市場では、前日の海外市場の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。また、実需の月末に絡むドル売り・円買いなども影響した。その後は、アジアや欧米の大半の市場が『グッドフライデー』で休場となったことから、市場参加者も少なく、狭いレンジ内の動きが続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)前日の米国の長期金利低下を受けて、日米金利差の縮小が意識されたことや、国内輸出企業の月末に絡むドル売り・円買いも入り、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。海外のイースター休暇を控え大きな取引は手控えられたこともあり、やや下値は限定的な動きとなった。
(2)オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、香港などがイースターの休場で薄商いの中、本邦実需筋の取引で動きが出たものの、取引一巡後は狭いレンジ内の動きが続いた。
(3)欧米の大半の金融市場が『グッドフライデー』で休場となったことから、市場参加者も少なく、ドル円・クロス円は狭いレンジ内の動きが続いた。
本日のトピックス
オセアニアや香港、欧州市場では、本日イースター・マンデーで休場となることから、やや限定的な動きが考えられる。ただ、米国市場では、通常取引となることに加え、主要な経済指標の発表が予定されていることから、指標結果や各金融市場の動きが影響する可能性が考えられる。
4/2の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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23:00 | 米国 |
3月ISM製造業景況指数
ISM製造業景気指数は、全米供給管理協会(Institute for Supply Management=ISM)が発表する米国の製造業の景況感指数であり、製造業の購買・供給管理責任者に対するアンケートを集計した指数。50が景気の拡大・後退の判断基準であり、50を上回れば景気拡大、下回れば景気後退と判断する。
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60.0 | 60.8 |
前回は、市場予想を上回る結果となり、2004年5月以来の高水準となった。生産、新規受注が低下したものの、雇用が大きく上昇し、4ヵ月ぶりの高水準となったことなどが影響した。今回は、前回から若干の低下が予想されているものの、60台が維持されると予想されている。予想通り引き続き強い結果が続くのか注目したい。 |
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート 日足
ポンド/円は、堅調な動きが続いていたが、重要な上値のポイントの手前近辺で上値の重い動きとなっている。ここから失速してしまうのか、上抜けて一段の上昇となるのか見極めたい。
気になる点としては、トレンドライン近辺に近づいていることや、オシレーターのMACDで先行するラインがゼロポイント近辺で失速して横ばいとなっている点である。トレンドラインの下抜けや、MACDで先行するラインが下向きとなり、両線がクロスするようだと下げに転換するシグナルとなることから注目したい。
上値のポイント
(1)149.45(前週末高値)(2)149.73(レジスタンス)(3)150.92(重要レジスタンス)
下値のポイント
(1)148.83(前週末安値)(2)147.66(持ち合い下限)(3)147.05(重要サポート)