前営業日トピックス
東京市場が休場となり、新規材料に乏しい中、ドル円・クロス円は序盤からやや軟調な動きとなった。ただ、下値は限定的となり、小動きの展開が続いた。
海外市場では、米国の主要な経済指標の発表なく、米国債利回りや米株価に影響を受ける動きとなった。ただ、引き続き方向性に乏しい展開が続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)日本市場が休場で新規材料に乏しい中、序盤は軟調な動きとなった。ただ、アジアの主要株価が比較的堅調な動きとなったことが材料視され、下値は限定的となった。
(2)週明けの欧州主要株価が堅調な動きとなったことから、ドル円・クロス円はやや堅調な動きが見られたものの、米長期債利回りの低下が影響し、日米金利差縮小が意識され、その後は円買いが優勢となった。また、米国の主要な経済指標の発表がなく、新規材料に乏しく、下値は限定的となった。
(3)米主要株価が堅調な動きとなったことから、投資家のリスク回避の動きも和らぎ、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。また、ドルは2019年度の予算教書の公表を受けて、主要通貨に対してやや上昇する場面もあった。
本日のトピックス
海外市場では、英国の消費者物価指数の発表が予定されており、次回の金融政策発表に影響する可能性もあることから、結果を受けた英ポンドの動きに注目したい。また、米国市場では主要な経済指標の発表がないことから、前日同様に米国債利回りや株価の動きに影響を受ける可能性が考えられる。
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート 日足
ドル/円は、先週末に下値のポイントとなっていた108.28を下回ったことから、一目均衡表で相場の方向性を示すとされる基準線が横ばいから下向きとなった。この基準線は、現在110.61に位置しているが、明日には110.41に低下し、週末には109.87と連日低下が続く。(108.05を下回らない場合)
相場の方向性からみると、ドルは上値の重い動きが続く可能性も考えられる。
なお、108.05を下回らない場合、基準線は来週月曜日から木曜日までは109.76で横ばいとなる。上向き転換には基準線の上抜けを確認したい。
ここからの下値のポイントは、
(1)108.05(直近安値) (2)107.80(サポート) (3)107.27(下値目標の計算値)
上値のポイントは
(1)109.30(レジスタンス)(2)109.78(レジスタンス (3)110.47(レジスタンス)