前営業日トピックス
週明けで日本市場が祝日で休場となり、新規材料に乏しい中、主要通貨は小動きの展開が続いた。ただ、欧米の国債利回りの上昇を背景に、円売りが優勢となり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなる場面もあった。しかし、上昇一服後は、一転して米国債利回りが低下したこともあり、円の買い戻しが優勢となった。
米国市場では、米国の主要な経済指標の発表もなく、新規材料に乏しいことから、値動きは限定的となった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)日本市場が休場となり、新規材料に乏しい中、序盤からドル円・クロス円は小動きの展開が続いた。アジアや欧州主要株価が比較的堅調な動きとなったことや、米国債利回りの上昇もあり、堅調な動きとなる場面もあった。
(2)引き続き新規材料に乏しい中、欧米の国債利回りが低下となり、日本との金利差縮小が意識されたことから円買いが優勢となり、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。
(3)米国の主要な経済指標の発表もなく、新規材料に乏しい中、米国債利回りの動きが影響し、ドルは動きが出たものの、値動きは限定的となった。一方、先週末に対円で2015年10月以来の高値を付けたユーロは、アジア市場から利益確定の売りが優勢となり、主要通貨に対して軟調な動きが続いていたが、NY市場では下げ一服感から底固い動きとなった。
本日のトピックス
休場明けの東京市場では、年明けから大幅高となり、約26年ぶりの高値を付けた日経平均株価が引き続き堅調な動きとなるのか、または一旦反落となるのか注目されている。特に、新規材料に乏しいこともあり、株価の動きが為替市場にも影響する可能性が考えられる。
米国市場では、雇用関連の経済指標の発表が予定されているものの、影響は限定的だろう。米国では、週後半に主要な経済指標の発表が控えていることもあり、やや限定的な動きも予想され、米株価や国債利回りの動きが影響するだろう。
1/9の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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0:00 | 米国 |
11月JOLT労働調査[求人件数]
JOLT労働調査(求人件数)は、米労働統計局が求人状況を測定するために実施する調査で、小売業や製造業など各業種の雇用データをもとに算出する統計。
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602.5万件 | 599.6万件 |
過去最高を記録した反動で、前回は市場予想を下回る結果となり、減少幅は昨年5月以降で最大となった。ただ、依然として高水準を維持しており、影響は限定的だった。今回は、前回からの増加が予想されており、引き続き豊富な求人が維持されるだろう。また、市場予想を下回る結果となった場合でも、雇用情勢に影響が出るとの懸念にはつながらないだろう。 |