前営業日トピックス
東京市場では、スペイン・カタルーニャ自治州で実施された州議会選挙で独立派が勝利したとの報道を受けて、ユーロ売りが優勢となった。また、米上院が2018/1/19までのつなぎ予算を可決したとの報道から、ユーロ売り・ドル買いも出ており、ユーロ下落を後押しした。その後は、日経平均株価がプラスに転じたものの、上値の重い動きが続いたことや、海外市場で円売りの動きもあり、ドル円・クロスは底固い動きとなった。
米国市場では、主要な経済指標の発表があったが、クリスマスの連休を控えた週末であることから市場参加者も少なく、反応は限定的となった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)カタルーニャ自治州の州議会選挙で独立派が過半数の議席を確保したことを受けて、先行きの混乱が懸念され、ユーロは主要通貨に対して下落した。また、リスク回避の動きも意識され、円が買われる動きとなり、ドル円・クロス円は軟調となった。その後は、下落した日経平均株価がプラスに改善したことから、ドル円・クロス円も値を戻した。
(2)前日の日銀金融政策決定会合で年内の主要イベントがほぼ終了したことで、方向感に乏しく小動きの展開が続いた。ただ、欧州勢がドルやユーロの買い戻しを先行させたことから、ドル円・クロス円はやや堅調な動きとなったが、上値は限定的だった。
(3)米新築住宅販売件数が2007年7月以来、10年4ヵ月ぶりの高水準となったものの、米耐久財受注が市場予想を下回る結果となったことや、ミシガン大学消費者信頼感指数が9月以来の低水準に落ち込むなど、まちまちの結果となったことから、マーケットの反応は限定的だった。そして、米国の主要市場の一部が半日取引だったことや、クリスマスの連休前で市場参加者が少なかったことも影響し、主要通貨は狭いレンジ内の動きが続いた。ただ、カナダのGDPが市場予想を下回る結果となったことが嫌気され、カナダ・ドルは主要通貨に対して大きく下落した。
本日のトピックス
本日は、海外市場の主要市場が休場となることから、東京市場では積極的な売買が手控えられる可能性もあるだろう。ただ、日経平均株価に動きが出るようなら、為替市場にも波及する可能性もあるが、全般的に限定的な動きが続くだろう。
※12/26の「マーケットトピックス」は休刊いたします。