前営業日トピックス
東京市場では、日経平均株価が上昇して始まったことを受けて、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。しかし、午後には株価がマイナス圏に落ち込むなど、上値の重い動きが続いたことから、ドル円・クロス円も上値の重い動きとなった。ただ、米雇用統計を控えて、値動きはやや限定的となった。そして、米雇用統計では、雇用者数の伸びが市場予想を上回る結果となったことから、ドルが堅調な動きとなった。また、雇用統計の結果を受けて欧米の株価が上昇したことから、クロス円も堅調な動きとなった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)新規材料に乏しい中、日経平均株価が続伸して始まったことを好感して、ドル/円は堅調な動きとなった。その後は、株価の上げ幅が縮小する動きとなり、終盤にマイナス圏まで下落したことから、上値の重い動きが続いた。
(2)米雇用統計で雇用者数の伸びが2ヵ月連続で市場予想を大きく上回る結果となったことを受けて、ドルが買われた。また、米ダウ平均株価が150ドル以上の上昇となり、欧州主要株価も1%以上の上昇となったことから、ドル円・クロス円は堅調な動きが続いた。米短期金利先物市場では、非農業部門雇用者数が予想以上に増加したことを受けて、年内利上げの確率は約46%(統計発表前の約34%)となる水準で推移。
(3)週末で材料に乏しく、小動きの展開が続いた。
本日のトピックス
東京市場では、先週末の米雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を上回る結果となったことが引き続き材料視される可能性もあるだろう。特に、欧米の株価が大きく上昇したことから、日経平均株価も上昇する可能性があり、投資家のリスク選好の動きが強まる可能性も考えられる。ただ、中国の貿易収支の発表も予定されていることから、結果には注目したい。米国市場では、主要な米国の経済指標の発表が無いことから、小動きの展開が予想される。ただ、原油価格や株価が引き続き堅調な動きとなる場合には、底固い動きが続く可能性もあるだろう。
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート1時間足
ドル/円は、一目均衡表の雲を上抜けて一段の上昇となった。ここから、一段の上昇となるのか、軟調な動きとなるのか注目したい。上値のポイントは102.05であり、ここを上抜ける動きとなる場合には102.82が次のポイントとなる。一方、下値のポイントは雲上限近辺となり、ここを下抜ける場合には100.86が次のポイントとなる。オシレーターのMACDでは、両線の乖離幅がやや失速しており、クロスとなるようなら一旦軟調な動きとなる可能性もあり、ラインの動きにも注目したい。