前営業日トピックス
東京市場では、前週末のイエレンFRB議長の発言が材料視され、序盤からドル買い・円売りが先行した。また、日経平均株価が大きく上昇したことも材料視され、円売りが優勢となり、ドル/円は111.44まで上昇し、4/28以来の高値を更新する動きとなった。海外市場では、英国市場がバンクホリデーのため、米国市場がメモリアルデーのため休場となり、新規材料に乏しい中、ドル円・クロス円は終盤まで小動きの展開が続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)前週末に、イエレンFRB議長が「今後数ヵ月内に利上げすることがおそらく適切となる」と発言したことが引き続き材料視され、序盤からドルは堅調な動きとなった。また、日経平均株価が上昇したことや、高村副総裁が官邸で安倍首相と会談し、2017年4月予定の消費税率10%への引き上げを2年半先延ばしするとの発言が首相からあったことを明らかにしたことなどが材料視された。
(2)海外市場では英国、米国市場が休場となり、新規材料に乏しい中、狭いレンジ内の展開が続いた。
本日のトピックス
東京市場では、日本の主要な経済指標の発表が予定されており、結果を受けた株価の動きなどに注目したい。また、月末で実需の動きも活発になる可能性もあることから、仲値公示近辺や東京市場のクローズ前後の動きにも注目したい。米国市場では、休場明けとなり、主要な経済指標の発表が予定されていることから、結果には注目したい。また、先週末のイエレンFRB議長の発言や、週末に米雇用統計を控えていることもあり、ややマーケットが神経質となっている。そのため、指標結果を受けて、米国の追加利上げに対する思惑が交錯する可能性もあり、値動きには注意したい。
5/31の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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23:00 | 米国 |
5月消費者信頼感指数
消費者を対象とした小売やサービスの価格動向を示した指数である。特に、食品とエネルギーを除いたコア指数が重要視されている。そして、米国の金融政策を決定する上で重要な経済指標であり、為替市場への影響も非常に大きい。
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96.3 | 94.2 |
前回は、市場予想を下回る結果となった。特に、現況は1月以来の高水準となったものの、期待指数が2年ぶりの低さとなったことが総合指数を引き下げる結果となった。今回は1月以来の高水準が予想されているが、特に期待指数が改善するのかにも注目したい。 | ||||
23:30 | 米国 |
5月ダラス連銀製造業活動指数
消費者を対象とした小売やサービスの価格動向を示した指数である。特に、食品とエネルギーを除いたコア指数が重要視されている。そして、米国の金融政策を決定する上で重要な経済指標であり、為替市場への影響も非常に大きい。
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-8.0% | -13.9% |
前回は、市場予想に反して悪化となった。原油価格の上昇を背景に、製造業の改善が期待されていたものの、ここにきて米国の製造業の悪化が目立っている。今回は、前回からの改善が予想されているものの、引き続きマイナスが続く可能性が指摘されている。 |
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート1時間足
豪ドル/円は、上昇後にもみ合いの展開が続いており、ここから上下どちらに動くのか注目したい。オシレーターのMACDでは、両線がクロスして下向きとなっていることから、軟調な展開も考えられる。そして、もみ合いレンジ下限の79.73を下抜ける場合には、一段の下げとなる可能性も考えられる。一方、レンジ上限となる重要なレジスタンスの79.89を上抜ける場合には、一段の上昇も考えられることから、目先の方向性を見極めたい。