前営業日トピックス
東京市場では、海外市場の堅調な動きがやや一服し、序盤から小動きの展開が続いた。その後、日本の経済指標の発表が続いたが、いずれも反応は限定的となった。ただ、月末直前の五十日(ごとおび)に当たり、前日に続いて本邦輸入勢のドル買い・円売りフローが出た。特に、薄商いだったことから、過剰に反応した。その後は、海外市場の休場もあり、ポジション調整の動きから軟調な動きが続いた。米国市場では、GDPが予想を上回る結果となったことから、ドルが上昇したものの、主要市場が休場で市場参加者も少なく、値動きは限定的となった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)薄商いの中、序盤に発表された日本の経済指標結果への反応は限定的だった。月末直前の五十日(ごとおび)に当たり、前日に続き輸入勢のドル買いフローもあったが、それほど多くなく、薄商いの影響で過剰に反応し、仲値公示近辺まで上昇した。
(2)その後も新規材料に乏しく、欧米市場がイースター休暇で休場となり、市場参加者も少なく、ポジション調整主体の動きが優勢となった。
(3)米国市場では、為替以外の主要市場が休場となり限定的な動きとなった。序盤に発表された米GDPは、市場予想を上回る結果となり、ドルが買われたが、限定的な動きとなった。
本日のトピックス
東京市場では、主要な経済指標の発表がなく、新規材料に乏しく、また欧州主要市場が休場となることから、限定的な動きが続く可能性が考えられる。米国市場では、主要な経済指標の発表が予定されており、結果に注目したい。特に、先週から米国の利上げ期待が高まりつつあり、週末には雇用統計を控えていることから、結果を受けて思惑が交錯する可能性も考えられる。
3/28の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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23:00 | 米国 |
2月中古住宅販売仮契約(前月比)
全米不動産業者協会が発表する中古住宅販売の仮契約を指数化したもの。2001年を100として表す。仮契約は通常1-2ヵ月以内に本契約に移行するため、仮契約指数は中古住宅市場の先行指数とされる。
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1.1% | -2.5% |
前回は、2ヵ月ぶりのマイナスで予想外の悪化となり、2013年12月以来の低水準となった。今回は、前月の反動から大きく改善予想されており、予想通りなら、2015年4月以来の高水準となる。 | ||||
23:30 | 米国 |
3月ダラス連銀製造業活動指数
テキサス州の製造業118社に生産、雇用、新規受注などを調査し、月末週の月曜日に発表する指数である。テキサス州の製造業は全米2位の生産量であることから、比較的影響力も大きい。また、米国石油産業の中心地であることから、原油価格の動向に指数も影響を受けやすい。
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-27.0 | -31.8 |
前回はやや改善が見られたものの、引き続き大きなマイナスが続いた。3月は原油価格の改善が見られることから、予想以上の改善も考えられる。 |
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート日足
豪ドル/円は、日足ベースで一目均衡表の雲を上抜けたものの、上値の重い動きが続いている。オシレーターのMACDでは、両線がクロスしており、両線が下向きとなる場合には軟調な動きが続く可能性も考えられる。目先の下値のポイントは、サポートの83.34となり、ここを下抜けて雲下限も下抜ける場合には、一段の下げも考えられる。一方、上値のポイントはレジスタンスの86.36となり、上抜ければ一段の上昇も考えられる。