東京市場では、日銀金融政策決定会合を控えて様子見ムードも強く、序盤から限定的な動きとなった。実質的な五十日（ごとおび）であることから、仲値公示近辺では実需筋のフローも散見された。その後、日銀が金融政策決定会合でマイナス金利を導入する追加緩和を発表したことを受けて、円売りが加速した。しかし、株価が高値から大きく下落となり、円を買い戻す動きが優勢となった。その後、株価が再び反発し、円売りも加速するなど、乱高下となった。海外市場でも堅調な動きが続き、米経済指標がまずまずの結果となったことから、ドル円は121円台後半まで上昇する場面もあった。ただ、その後は利益確定の売りなどもあり、一段の下げとなる場面もあった。

※出所：FX総合分析チャート10分足

（1）実質的な五十日（ごとおび）にあたり、実需筋のフローが出やすく、仲値付近では売り買いが交錯した。日銀が金融政策決定会合でマイナス金利導入の追加緩和策を発表し、円売りが加速した。
（2）マイナス金利の導入発表を受けて、日経平均株価は高値から800円以上の下落となり、円買い戻しの動きが強まった。その後、株価が再び反発となり、円売りが優勢となった。
（3）米個人消費が予想を上回り、シカゴ指数が予想を大きく上回る結果となったことや、株価が大きく上昇したことから、ドル/円は昨年12/18以来の高値を付けた。　
（4）反落後は薄商いで小動きの展開が続いた。

東京市場では、前週末の余韻が残る可能性もあるが、序盤の中国の経済指標の結果次第では、相場の流れが変わる可能性もあることから、結果には注目したい。海外市場では、欧州主要国の製造業関連の指標発表が続くことや、米国でも主要な製造業関連の指標発表が予定されており、結果には注目したい。また、前週末にも原油関連の要人発言や報道で原油相場が乱高下しており、引き続き駆け引きと思われる発言や報道が続く可能性も考えられることから、注意したい。

時間	国・地域	経済指標・イベント	予想	前回
0:00	米国	ISM製造業景況指数-1月 全米供給管理協会（Institute for Supply Management＝ISM）が発表する米国の製造業の景況感指数であり、製造業の購買・供給管理責任者に対するアンケートを集計した指数。50が景気の拡大・後退の判断基準であり、50を上回れば景気拡大、下回れば景気後退と判断する。	48.5	48.2
		前回は市場予想を下回り、2ヵ月連続で景気の拡大・後退の判断基準となる50を割り込んだ。今回は、前回からの若干の改善が予想されているが、引き続き製造業関連の指標悪化も見られることから、予想以上の悪化となる場合には注意したい。

※出所：FX総合分析チャート1時間足

南ア・ランド/円は、オシレーターのMACDでは、両線がクロスしており、目先軟調な動きに転換する可能性も考えられる。ただ、現状では、高値圏でのもみ合いが続いており、サポートの7.55を下抜けるかどうかがポイントとなることから、注目したい。