前営業日トピックス
東京市場では、海外市場の流れを受けて、序盤から堅調な動きとなった。前日の海外市場で、ドラギECB総裁が3月に追加金融緩和の実施を示唆したことを受けて、投資家のリスク回避の動きが和らぎ、比較的安全な資産とされる円を売ってドルを買う動きが強まった。また、日銀が追加金融緩和に踏み切るとの思惑も円の下落要因となった。海外市場では、やや円売りの流れも一服し、黒田日銀総裁のダボスでの発言を受けて円が買われる場面もあった。しかし、その後は原油価格や株価の上昇を受けて、リスク回避の動きが後退し、円を売る動きが優勢となった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)日銀が1/29の金融政策決定会合で追加緩和措置の拡大を真剣に検討するとの報道が、日本経済新聞の英文で報じられたことで円売りが優勢となった。しかし、118円台手前で短期筋の利益確定や値頃感の円買い戻しから反落となった。
(2)日経平均株価が900円以上の上昇など、アジア株が軒並み上昇となったことから、円売りが優勢となった。
(3)日銀総裁が、金融市場の状況などに関してやや楽観的な発言をしたことを受けて、追加緩和の思惑が後退したことから、円が買われる場面もあった。ただ、原油価格が大きく上昇したことや、株価が上昇したことを受けて堅調な動きが続いた。
本日のトピックス
先週末のドル円・クロス円は堅調な動きとなったが、週替わりで反落・調整の動きとなるのか、流れを引き継いで堅調な動きが続くのかを見極めたい。ただ、週明けでやや新規材料に乏しく、海外市場でも主要な経済指標の発表が少ないことから、必然的に株価や原油価格の動向が目先の相場を左右する要因となるだろう。特に、今週は米FOMCや日銀の金融政策決定会合が予定されていることから、株価などがそれほど大きく動かない場合には、積極的な動きも後退し、やや限定的な動きとなる可能性もあるだろう。
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート日足
NZドル/円は、先週日足ベースで下影線を付けて反転し、堅調な動きとなっている。38.2%戻しのポイントを上抜けており、もう一段の戻しとなるのか注目したい。オシレーターのMACDでは、両線がクロスして反転シグナルとなっている。ここから乖離幅が拡大するようなら堅調な動きが続く可能性も考えられる。また、昨年8月の下落時は、安値圏でのもみ合い後に上昇が加速する動きとなっており、同じような動きとなるのかにも注目したい。