前営業日トピックス
東京市場では、主要な経済指標の発表がないことや、日経平均株価が方向性に乏しい動きとなったことから、ドル円・クロス円は小動きの展開となった。ただ、トルコによるロシア軍機撃墜による両国の緊張などが意識され、投資家のリスク回避の動きから円を買う動きがやや優勢となった。ただ、豪ドルは、豪州の民間設備投資が予想を下回ったことから、主要通貨に対して下落する場面もあった。海外市場では、米国市場が休場となったことから、全般に限定的な動きが続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)トルコによるロシア軍機撃墜で両国の緊張が高まっていることなどを背景に、円買いが先行した。その後、本邦輸入企業のドル買いなどの動きから一時値を戻す場面もあったが、上値の重い動きが続いた。
(2)米国市場が休場となり、薄商いの中、主要通貨は狭いレンジ内の展開が続いた。
本日のトピックス
東京市場では、序盤に予定されている日本の主要な経済指標の結果が注目されており、結果を受けて動く可能性も考えられる。海外市場では、米国市場が休場明けとなるものの、短縮取引となることや、トレーダーや米企業が3連休を取る場合も多く、引き続き限定的な動きが予想される。ただ、トルコとロシアの問題など、中東情勢に絡むリスクが高まる場合には、一時的に動きが出る可能性も想定しておきたい。
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート1時間足
豪ドル/円は、一目均衡表の雲下限近辺でもみ合いの展開となっている。現状では、雲下限を下抜けており、目先サポートラインを下抜けるのかどうかにも注目したい。オシレーターのMACDでは、両線がクロスして両線が下向きとなる場合には軟調な動きが考えられる。そして、サポートラインを下抜ける場合には、一段の下げとなる可能性も想定しておきたい。