前営業日トピックス
東京市場では、新規材料に乏しい中、日経平均株価が軟調な動きとなったことや、南シナ海で米中関係の緊張が高まり、安全資産とされる円を買う動きが優勢となった。米国市場では、米経済指標の悪化が目立ったものの、FOMCの政策発表を翌日に控えて様子見ムードが強まっており、ドル/円は狭いレンジ内の展開が続いた。なお、米株式市場でも狭いレンジ内の動きとなった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)序盤から日経平均株価が下落したことや、南シナ海で中国が領海と主張する人工島の周辺を米海軍の駆逐艦が航行したことを背景に、比較的安全な資産とされる円を買う動きが優勢となった。
(2)米耐久財受注が2ヵ月連続のマイナスとなり、コア指数がマイナスに落ち込んだことや、消費者信頼感指数が悪化したものの、ドルの下げ幅は限定的となった。
本日のトピックス
東京市場では、引き続き株価の動きに左右される可能性が考えられる。特に、本邦企業の決算結果や日本の小売売上高などが株価に影響する可能性があるため注目したい。また、南シナ海における米中の緊張が高まるようなら、株価下落、リスク回避の動きが強まる可能性も想定しておきたい。海外市場では、米FOMCを控えて様子見ムードが強く、限定的な動きが予想される。そして、FOMCでは、利上げが見送られるとの見方がコンセンサスとなっており、焦点は前回までの米経済の見通しを維持するのかどうかである。年内利上げ開始への期待につながるようなら、ドルの支援材料になるが、ネガティブと判断されるようなら、一段の下げとなる可能性もあるだろう。
10/28の注目材料
時間 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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27:00 |
FOMC政策金利発表
FOMC(Federal Open Market Committee 連邦公開市場委員会)は、米国における金融政策の最高意思決定機関で、公開市場操作の方針を決定する委員会である。メンバーはFRBの議長、副議長を含む7名の理事と、ニューヨーク連銀総裁、地区連邦準備銀行の総裁4名の計12名から構成されている。
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0.00%-0.25% | 0.00%-0.25% |
今回の会合での利上げは見送りとの見方がコンセンサスだが、焦点は前回までの米経済の見通しが維持されるかどうかだろう。9月発表の雇用統計の悪化や中国の利下げもあり、米経済に対する懸念も高まりつつある中で、年内利上げ開始への期待が高まるのかどうかがポイントとなる。 |
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート1時間足
ポンド/円は、軟調な展開が続いていたが、やや一服となっている。オシレーターのMACDでは、両線がクロスして上向きを示唆する形となっている。目先は、持ち合いレンジを上抜けるのか、レンジ下限ラインを下抜けて一段の下げとなるのか注目したい。特に、MACDの両線の乖離幅の動向に注目したい。
気まぐれ投資コラム
パターン分析2 コンティニュエーション・パターン【2】フラッグ型とペナント型(2)ペナント型
小休止の持ち合いパターンであるペナント型は、最も信頼できる継続パターンの一つであり、転換につながる可能性が低いという特徴がある。通常1〜3週間以内(日足の場合)に形成される短期パターン。
※出所:FX総合分析チャート
※出所:FX総合分析チャート