【原油価格下落の影響が、新興国通貨だけでなく先進国通貨にも波及】
足元のマーケットの主役は原油。今年6月以降、半年で原油価格は半分近くまで下落した。
年末の薄い相場の中、更なる原油価格下落の可能性を指摘する声も聞かれる。
(図1 原油価格 日足)
(出所:ブルームバーグ)
原油価格の下落に伴い、ロシアルーブルも下落。これらの価格に相関が確認できる。
(図2 白・・・ルーブルドル、オレンジ・・・WTI原油)
(出所:ブルームバーグ)
原油価格下落の影響が、新興国や先進国にも波及している。
代表的な新興国通貨の南アフリカランドやS&Pとの比較で、0時ごろより、原油価格下落の加速に従い、ランド円やS&Pも下げ足を速めている。
(図3 白・・・ランド円、黄・・・WTI原油、オレンジ・・・S&P)
(出所:ブルームバーグ)
対ドルで、ユーロや円と比べ、豪ドルは異なる動きを見せている。豪ドルは、米ドル要因以外の材料で動いている事が明確にわかる。しかしながら、12月16〜17日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けた、米国金融政策の見通しの変化が、マーケットに影響を与える可能性は十分にある。
(図4 白・・・ドル円、オレンジ・・・ドルユーロ、黄・・・米ドル豪ドル)
(出所:ブルームバーグ)
ドル円と日経平均の相関は継続中である。
(図5 白・・・ドル円、オレンジ・・・日経平均先物)
(出所:ブルームバーグ)
トルコリラは、対ドルで史上最安値を更新した。
(図6 トルコリラドル 日足)
(出所:ブルームバーグ)