【解散総選挙やはり実施か】
消費税10%への引き上げ時期先延ばしも含めて、解散・総選挙の可能性が高まってきた。アベノミクス相場は、民主党野田政権の下での解散・総選挙の可能性が高まった2012年末から実質的なスタートを切った。その後、2013年4月に黒田日銀体制による異次元金融緩和が実施され市場のボラティリティが上昇、
先月末の日銀追加金融緩和を受けてドル円は116円台に達し、次の大台120円も視野に入ってきた。年末に解散・総選挙となると市場のボラティリティは、もう一段上昇するかも知れない。
(図1:ドル円 日足)
(出所:ブルームバーグ)
図2の中長期のドル円チャートを振り返ると、次の節目は2007年に付けた124円、その次が2002年の135円。解散・総選挙で自民党が圧勝となれば結構早い時期にこうした節目を越えてしまう可能性もある。
(図2:ドル円 週足)
(出所:ブルームバーグ)
【4年ぶりの安値へ下落した原油価格】
原油価格の下落が止まらない。13日は3%を越える下落率となった。OPECによる減産の動きが期待できず継続的に売りが入る展開。
(図3:原油 日足)
(出所:ブルームバーグ)
この原油相場と相関性が高いのが英ポンドドルだが、図4は英ポンドドルと原油価格の値動きを重ねたチャート。年央からの下落開始時期がほぼ同じなのが解る。日中の動きの相関性こそ高くないものの、市場の方向性を確認する上で要チェック。
(図4:英ポンドドル・・・白、原油・・・オレンジ)
(出所:ブルームバーグ)