【米雇用統計にドル買い戻る】
3日に発表された米雇用統計での非農業部門雇用者数は、24.8万人の増加、失業率も2008年7月以来となる5.9%まで改善し、どちらも予想以上の好結果に市場はドル買いとなった。
(図1:ドル円・・・白、ドルユーロ・・・オレンジ、米ドル豪ドル・・・黄)
(出所:ブルームバーグ)
10月に入り調整売りとなっていたドル円は、米雇用統計の好結果を受けて再び109円台後半まで上昇。改めて110円超えを狙う相場展開。
(図2:ドル円 1分足)
(出所:ブルームバーグ)
ドル円相場は、10月に入り急落、急騰とV字型の相場を形成する展開。
(図3:ドル円 30分足)
(出所:ブルームバーグ)
ドルは対ユーロでも上昇。ユーロドルは米雇用統計の急落後に戻すこともなく、下落したまま安値レベル引けた。
(図4:ユーロドル 1分足)
(出所:ブルームバーグ)
欧州市場から次第に下落して行った豪ドル米ドルは、米雇用統計後も下落が継続し、年初来の安値を更新した。
(図5:豪ドル米ドル 1分足)
(出所:ブルームバーグ)
米雇用統計の注目点は、6%の大台を下回った失業率。
(図6:失業率 推移)
(出所:ブルームバーグ)
しかし、この失業率の低下は無条件に評価できない。失業率の低下とともに労働参加率も低下して1978年2月以来の低水準となった。職を探すことを諦めてしまった人も増加しており、複雑な雇用環境も背景にある。
(図7:労働参加率 推移)
(出所:ブルームバーグ)