【ドル円、上下動繰り返すも107円に戻す】
11日のドル円相場は、黒田日銀総裁の発言に上下双方へ反応するも、107円に戻ってきた。黒田総裁は安倍首相との昼過ぎの会談後、物価目標達成のための追加緩和に躊躇しない旨の発言、円売りが進んだ。また、日本時間夜のテレビ番組でも再度追加緩和に言及し、現時点での行動を否定したことから市場は上下双方に反応した。
(図1:ドル円 1分足)
(出所:ブルームバーグ)
ドル円は、月曜日からすでに2円以上も上昇しているが、木曜日は107円を突破しての高値更新も上下動を繰り返した。短期的にはそろそろ調整も。
(図2:ドル円 5分足)
(出所:ブルームバーグ)
【強い豪雇用統計発表にも結局豪ドル下落】
11日に発表された豪雇用統計が強い結果だったことで豪ドル買いになるも長くは続かず、欧州市場に入ると完全に売りモードになった。そのまま安値を切り下げる展開。
(図3:豪ドル円 1分足)
(出所:ブルームバーグ)
豪ドル・米ドルは、引け際まで安値を切り下げる展開。
(図4:豪ドル米ドル 1分足)
(出所:ブルームバーグ)
豪ドル米ドルは、既に4月以降のレンジを下抜け、チャート上も売りを示唆。
(図5:豪ドル米ドル 日足)
(出所:ブルームバーグ)
この日の豪ドル売り要因としてチェックしたいのが商品価格の下落。豪ドルの下落に先行して銅先物価格が下落しているのが確認できる。
(図6:銅先物・・・白、豪ドル円・・・オレンジ、豪ドル米ドル・・・黄)
(出所:ブルームバーグ)