【米ドル売り主導の相場で豪ドルの上抜けがあるのか】
6月最終日の外国為替市場は米ドル売りの一日となった。米国市場では米ドルが主要国通貨に対してほぼ全面的に売られた。
(図1:米ドル/円・・・白、米ドル/ユーロ・・・オレンジ、米ドル/豪ドル・・・黄)
(出所:ブルームバーグ)
下値の目安だった200日移動平均線を下抜けた米ドル/円は、下値を試す時間が増える展開となり101円台前半で推移。
(図2:米ドル/円 1分足)
(出所:ブルームバーグ)
豪ドル/米ドル相場は、3ヵ月間ほど続く0.94ドル台の天井を上抜けに向かいつつあるような展開。4月1日に付けた0.9460ドル付近で上値を抑えられている豪ドル/米ドルは、節目を上抜け出来るのか、注目のポイントに近づいている。
(図3:豪ドル/米ドル 日足)
(出所:ブルームバーグ)
米通貨先物市場のポジション状況を見ると、豪ドルの買いポジションは着実に増加中。それに対し豪ドル/米ドル相場には出遅れ感がある。先物市場のポジション状況を見る限り、豪ドル/米ドル相場もそろそろ上抜けがありそうだ。
(図4:米先物市場豪ドルポジション・・・白、豪ドル/米ドル・・・黄)
(出所:ブルームバーグ)
オセアニア通貨同士相関性の強いNZドルと豪ドルだが、足元ではNZドルの上昇に豪ドルが追随しきれていない。この観点からも、豪ドル・米ドルがさらに浮上する余力がありそう。
(図5:NZドル/米ドル・・・白、豪ドル/米ドル・・・黄)
(出所:ブルームバーグ)