VIX指数が主要株価指数の騰落を左右
欧米での新型コロナウイルス感染拡大を背景に、市場の不安心理を示すVIX(恐怖)指数が主要株価指数の騰落を左右する状況が続いています。感染者数の拡大に一服感が見られ、主要株価指数が底入れを確認し、VIX指数の低下が確実になるまで、市場の不安定さは続くかもしれません。
一般的に、世の中の出来事が自らの生活にどの程度影響を及ぼすかによって、受け止め方は大きく変わります。例えば、消費増税は、家計負担がどの程度増えるのか、生活がどのように変わるのかなど身近な問題として捉えられるため、為替が円高・円安どちらになるかといったことより関心が高いと思われます。あるいは、「米国の長短金利差が逆転し、景気後退への兆候が見られる」との報道に対して、自らの生活に影響すると考える人は少ないと思われます。
これまでは、金融危機に至っても、各国中銀による資金供給量や金融緩和策、さらには景気刺激策として公共投資や減税措置など、景気減速を早期に回復させる施策への取り組みによって、時間の経過とともに経済は正常化に向かいました。
しかし、今回の新型コロナウイルスは、自分も感染するかもしれないといった恐怖を感じるため、これまでの金融危機や欧州債務危機などとは次元の異なる事態であり、金融緩和や財政出動がどのようなタイミングでどのような規模で行われれば有効なのかといった試算もままならないのが現状です。
ドル円は一段と上昇するか!?
ウイルス感染拡大が欧州経済に大きな影響を及ぼす可能性があり、現状は2007年以降の金融危機や2011年から2012年にかけての欧州債務危機を想起させる事態となっています。感染拡大の勢いが増しているイタリアやスペインなどに対するソブリンリスク(格下げの可能性など)への懸念が、ドル資金調達プレミアムの拡大につながっているのかもしれません。
今週は、3/24にドイツやユーロ圏、さらに米国で3月製造業PMIが発表されますが、ウイルス感染拡大がどこまで影響しているのか、さらに、複数の欧米金融機関から、3/26に発表される米新規失業保険申請件数が200万件を上回る悪化となるとの予想も出されています。
NYダウは、2/6以来、2営業日以上の続伸を達成できない状況となっており、更なる下落となればVIX指数が3/16の82.69を更新する可能性が懸念されます。ドル資金調達への旺盛な需要により、ドル円は一段と上昇するのでしょうか。引き続き、ドル円の動向に注目です。
- ※出所:SBIリクイディティ・マーケット
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