SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を−

株価検索
  • ポートフォリオ
  • 取引
  • 口座管理
  • 入出金・振替

2024-03-29 22:07:41

マーケット > レポート > 特集レポート > 米8月雇用統計結果受け、利上げペース加速か!?

米8月雇用統計結果受け、利上げペース加速か!?

2018/9/11
提供:SBIリクイディティ・マーケット社

お知らせ

来週9/18配信分は筆者夏季休暇のため、休刊とさせていただきます。

賃金上昇が本格化するか?

9/7発表の米8月雇用統計は、就業者数が20.1万人増と予想を上回ったものの、7月、6月と直近過去2ヵ月の就業者数は、合計で5.0万人の下方修正がされました。

しかし、最大のサプライズは、平均時給が前年同月比2.9%増となり、7月の2.7%増から加速、2009年6月以来の大きな上昇率を達成したことです。

企業経営者が賃金など労働条件を改善しなければ、優秀な人材確保や維持が難しい状況に直面したことを示す結果となった可能性があり、こうした動きが今後の雇用統計でも確認されるのか注目されます。

実際、報酬や福利厚生などを含めた所得の実態を反映するとされる4-6月期雇用コスト指数は、前年同期比+2.8%と2008年半ば以来の大幅な上昇となりました。企業が福利厚生や報酬面で優遇するなど、他社との差別化を進め、労働条件の改善を示していた結果が時間給賃金にも表れたものかもしれません。

  3月 4月 5月 6月 7月 8月
非農業部門 雇用者数(万人) 15.5 17.5 26.8 20.8 14.7 20.1
失業率(%) 4.1 3.9 3.8 4.0 3.9 3.9
時間給賃金 前月比(%) 0.2 0.1 0.3 0.1 0.3 0.4
時間給賃金 前年比(%) 2.6 2.6 2.7 2.7 2.7 2.9

※出所:SBIリクイディティ・マーケット

米時間給賃金 前月比(%) 、 前年比(%)

※出所:米労働省

エコノミストの見方が修正される可能性も

時間給賃金(前年比)は、7月まで3ヵ月連続で+2.7%増と緩やかなペースでの上昇を継続していたものの、8月に2.9%まで上昇したことで、企業の利益率圧迫や、FRBによる想定以上の利上げペースを招く「賃上げ本番」につながるか注目されます。

これまで、長らく労働市場に明確なスラック(需給の緩み)の兆しはほとんど見られていませんでした。失業率は数十年ぶりの水準まで改善が進む一方、求人数は失業者を上回る水準に到達するなど、企業経営者から人材の確保が難しいとの声が漏れていました。

これまで、賃金上昇率の伸びは緩やかな状況が続いていたことから、エコノミストの間では、「依然として未活用の隠れた労働力が存在し、拡大する雇用主の人材需要を満たしている」との認識が一般的となっていました。

しかし、今回の時間給賃金の上昇によって、こうした見方を修正せざるを得ない状況が生まれた可能性があります。

さらに、8月の労働参加率が62.9%から62.7%に低下したということは、賃上げペースが加速しているにもかかわらず、労働人口が減少していることを示唆しています。

すなわち、企業が労働市場を去った人々を呼び戻す、またはライバル社から人材を引き抜きたい場合には、給与を引き上げざるを得ないということになります。

さらに、米4-6月期GDP改訂値では、成長率が速報値の前期比+4.1%から+4.2%へ上方修正されました。中でも、企業の設備投資が速報値(前期比+7.3%)から+8.5%へ上方修正されており、企業は今後さらに雇用を増やす必要があると思われます。

過去数年にわたる設備投資低迷が招いた生産性の伸び悩みを踏まえると、需要に追いつくにはおそらく増員で対応するしかありません。

米国が減税や財政支出などを追い風に力強い成長を続けるとすれば、今後も好調な労働市場が続くと予想される中で、賃金上昇が本格化するかもしれません。

非農業部門雇用者数(万人)の推移

※出所:米労働省

FRBの利上げペース加速か?

パウエルFRB議長は、8月のジャクソンホールでの講演で、「米国経済は強く、段階的な利上げが必要」との考えを示した一方、「米国経済が過熱している兆候は見られない」との認識を示していました。

しかし、米8月雇用統計で時間給賃金が上昇していることが確認されたことに続き、9/13に発表される米8月消費者物価指数(コア前年比)が 予想通り+2.4%となれば、FRBの掲げる物価目標(+2.0%)を今年3月以来6ヵ月連続で上回ることとなり、米10年債利回りが再び3.0%台を回復する可能性もあります。

FRBの利上げペースが加速するのか、今後発表される米インフレ指標と米債券市場の動向が注目されます。

FX口座開設FXお取引

取引チャンスを逃さない! 重要な経済指標・イベントのチェックはSBI証券の情報サービスが便利!

日米の金利、株価、為替などの重要な経済指標はもちろん、金融、財政政策をメールで受け取ることも可能!

即時性、専門性、情報量を求めるなら、プロ向けニュースサービス「プレミアムニュース」で一歩先行くお取引を!

日本の個別企業の銘柄情報はこちらで!

登録銘柄の株式分割や株式併合などのコーポレートアクション、決算発表日、権利付最終日などをメールでお知らせ!

個別銘柄の株価「現在値」・「前日比」・「出来高」などの条件に加えて、日経平均の「現在値」・「前日比」設定も可能!

ご注意事項

  • 取引手数料は無料です。
  • 外国為替保証金取引(SBI FX α)の1取引単位は1,000通貨〜1,000万通貨単位となります。
  • 個人のお客さまの必要保証金は取引金額に下記のレバレッジコース毎の保証金率を乗じた金額になります。
    「ローレバレッジ1倍コース:100%」
    「ローレバレッジ3倍コース:33%」
    「ローレバレッジ5倍コース:20%」
    「スタンダードコース:10%」
    「ハイレバレッジ25コース:4%(※)」
    (必要保証金の額の約1倍〜25倍の取引が可能です。)

    ※高レバレッジ取引の可能な通貨ペアは原則として当社が指定する主要通貨ペアに限定されます。

  • 法人のお客さまの必要保証金は金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率(保証金率)を取引金額に乗じて得た金額になります。
    為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。

    ※保証金率は毎週見直し、適用される保証金率は取引サイト等であらかじめお知らせいたします。

  • 外国為替保証金取引(積立FX)は、1通貨単位から取引が可能です。
    必要保証金は取引金額に保証金率33.334%〜100%を乗じた金額になります。(必要保証金の額の約1倍〜約3倍までの取引が可能です。)
  • 本取引は、取引額(約定代金)に対して少額の必要保証金をもとに取引を行うため、必要保証金に比べ多額の利益を得ることもありますが、その一方で短期間のうちに多額の損失を被る可能性があります。
  • 本取引は、通貨等の価格又は金融指標の数値の変動により損失が生ずるおそれがあり、かつその損失の額が預託した保証金の額を上回ることがあります。
  • 本取引は元本及び利益が保証されるものではありません。
  • スワップポイントは金利情勢の変化等により変動しますので、将来にわたり保証されるものではありません。
  • 取引レートは2Way方式で買値と売値は同じでなく差があります。
ユーザーネーム
パスワード

セキュリティキーボード

ログインにお困りの方

SBI マネーアシスタント

ご案内
・【よりスムーズな解決を実現!】お問い合わせ内容の事前入力サービス

よくあるお問合せ
・証券税制と確定申告について
・NISA関連のお問い合わせ
・パスワード関連のお問い合わせ

HYPER SBI 2 ダウンロード
  • オンラインセミナー
  • クレカ積立 上限金額UPでさらに便利に

SBI証券はお客様の声を大切にしています


ページトップへ

何かお困りですか?

今すぐ口座開設

お問い合わせ  |  投資情報の免責事項  |  決算公告  |  金融商品取引法等に係る表示  |  システム障害の備え

金融商品取引業者 株式会社SBI証券 関東財務局長(金商)第44号、商品先物取引業者
加入協会/日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人 日本STO協会、日本商品先物取引協会
SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を− © SBI SECURITIES Co., Ltd. ALL Rights Reserved.