◆本日の予想レンジ
ドル円 107.50〜108.50
昨日は連休明けの東京時間の日経平均の動きに注目していたが、米株式市場が前日までに2日連騰と反発していたことから日経平均も高寄りし、素直にマーケットに安堵感が見られた。
しかし、後場に入り上げ幅を縮小、さらに午後2時過ぎにはマイナス圏に突入し、大引け直前に安値を付けるなど、依然として下向きの圧力が存在する典型的なパターン。終わってみれば137円安と冴えない展開に。さすがにそれまで108円台後半で推移していたドル円も、株安に連動してジリジリと値を下げ、欧州時間序盤にはあっさり108円割れまで円高が進行した。
昨日は東京時間に108円20銭台でドルロングに傾けたが、この108円割れのタイミングでロスカットをし、今週はマイナスからのスタートとなった。その後も欧州株が全面安、ニューヨーク時間でもダウ平均株価が安寄りし、一時100ドル超の下落となった。これによりリスク回避の円買い圧力が強まり、ドル円は107円40銭の安値を付け、昨年9/8の107円32銭に迫る動きとなった。
ダウ平均が取引終了にかけて上昇し、前日比39ドル高で取引を終え、ドル円も107円台後半まで反発して終えたものの、108円台回復には至らず。ダウ平均がかろうじて3営業日連続で反発となり、昨年末比でプラス圏まで78ドルに迫ったほか、ナスダックは昨年末比でプラス圏を回復したのは救いかもしれない。
ドル円に関しては108円割れを一度は試すものの、108円ではいったん買戻しが入るイメージを持っていたが、目立った戻しもなく、依然として上値の重たさを実感させられた。
本日も各国株価の推移に神経を研ぎ澄さなければならない時間が続きそうであるが、日経平均株価は3月の年度末を控え、200日移動平均線(21,017円)割れが懸念される状況にあるだけに要注意だ。
本日は戻り売り戦略で、108円10銭越えで売り、107円50-60銭で買いで臨みたい。
ニューヨーク時間には米消費者物価指数や小売売上高が発表されるが、今回の株安のきっかけが米金利の上昇を受けたものであっただけに、インフレ加速を想起させる結果になるかどうか注目だ。