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2024-03-29 19:21:50

マーケット > レポート > 週間マーケット展望  2015年1月5日

週間マーケット展望  2015年1月5日

先週の振返り

先週は、年末年始で市場参加者が少ない上、取引材料に乏しく、序盤は小動きの展開となった。しかし、世界的に株価が下落したことを受けて、リスク回避の動きも強まり、ドル円・クロス円は軟調な動きとなった。ただ、米FRBが年央に利上げに踏み切るとの期待感から、ドルが主要通貨に対して上昇する一方、ギリシャの政局不安や、ECB当局者の追加緩和を示唆する発言などから、ユーロは主要通貨に対して軟調な動きとなった。

今週の展望

今週は、ドル円・クロス円はやや上値の重い展開が予想される。米国は年央にも利上げに踏み切る可能性がある一方、欧州や日本の金融政策はより緩和的な方向に向かっている。特に、今週発表される米雇用統計の結果に注目が集まっている。前回は、市場予想を上回る結果となったことで、利上げ期待が高まるなど、ドルの押し上げ要因となっており、今回も結果を受けて動きが出る可能性が考えられる。米国の利上げ期待が高まる場合には、ドルが上昇するものの、株価や商品市場などから資金逃避の動きも予想され、資源国通貨、エマージング通貨は対ドルでの下落も予想され。そして、米国の利上げ期待が失速する場合には、一時的にドルが下落する可能性も想定しておきたい。

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米ドル/円

見通し

短期

もみあい

中期

米ドル高

長期

米ドル高

週間予想レンジ

118.27 〜 121.85

 

今週の予想

先週は、世界的に株価が下落したことから、投資家のリスク回避の動きも強まり、序盤から上値の重い動きとなった。ドル/円は、一時118.87まで下落し、12月19日以来の安値を付ける場面もあった。しかし、年末年始で材料に乏しい中、米国とその他主要国の金融政策の方向性の違いが意識され、米FRBが年央に利上げに踏み切るとの見方からドルが堅調な動きとなり、ドル/円は週末には120円台後半まで上昇する動きとなった。
今週は、底固い展開が予想される。米国の早期利上げ期待が引き続き材料視され、日本や欧州との金融政策の違いから堅調な動きが続く可能性が考えられる。特に、週末には米雇用統計が予定されているが、前回は予想を上回る雇用者数の伸びを受けて、利上げ期待が高まった経緯があるだけに、結果次第で大きく動く可能性も想定しておきたい。

FX総合分析チャート 日足

ユーロ/円

見通し

短期

もみあい

中期

もみあい

長期

もみあい

週間予想レンジ

142.09 〜 146.44

 

今週の予想

先週は、週明けに147.20台まで上昇し、12月15日以来の高値を付ける動きとなった。しかし、ギリシャの総選挙実施が決まるなど、ユーロ圏の先行き不安からリスク回避の動きが強まり、ユーロは主要通貨に対して軟調な動きとなった。ユーロは、対ドルで2010年6月以来の安値を付ける動きとなり、対円では143.50台まで下落し、11月13日以来の安値を付ける動きとなった。
今週は、上値の重い展開が予想される。米国の早期利上げ期待が高まる一方、ドラギECB総裁が年明けに、必要であれば今年初めに行動する用意があるとあらためて表明したことから、上値の重い展開が続く可能性が考えられる。また、ギリシャの政局不安も懸念材料となるだろう。注目されるECB理事会は22日、ギリシャ総選挙は25日と1月後半であることから、それまでは要人発言などで動く可能性もあるので、注意したい。

FX総合分析チャート 日足

ポンド/円

見通し

短期

もみあい

中期

ポンド高

長期

ポンド高

週間予想レンジ

181.63 〜 187.32

 

今週の予想

先週は、材料に乏しい中、世界的に株価が軟調な動きとなったことを受けて、投資家のリスク回避の動きが強まったことから、ポンド/円は軟調な動きとなった。そして、週明けの187円台から184.30台まで下げる動きとなった。今週は、上値の重い展開が予想される。
今週は、英国の金融政策発表が予定されているが、最近の英経済の失速観測から、早期利上げ期待は後退している。それに対して、米国では早期利上げ期待が高まるなど、米英の金融政策のスピード感の違いが意識され、対ドルで上値の重い動きが続く可能性が考えられる。また、株価の調整が続くようなら、ポンド/円の下げ幅が拡大する可能性も想定しておきたい。

FX総合分析チャート 日足

豪ドル/円

見通し

短期

もみあい

中期

もみあい

長期

豪ドル高

週間予想レンジ

96.26 〜 98.78

 

今週の予想

先週は、序盤に98.30まで上昇し、12月12日以来の高値を付ける動きとなったものの、その後は、年末年始で取引材料に乏しい中、株価の下落が続いたことから、週末まで上値の重い展開が続いた。
今週は、上値の重い展開が予想される。6日に豪貿易収支が発表予定となっているが、ここまで7ヵ月連続の赤字が続いており、今回も赤字が予想されている。また、週後半に予定されている住宅関連(8日)や小売売上(9日)の発表は、前回から失速予想となっていることから、予想通りの結果となる場合には、上値の重い展開が考えられる。また、米雇用統計の発表も予定されており、米国の利上げ期待が高まる場合には、対ドルで下落となり、対円でも軟調な動きとなる可能性も想定しておきたい。

FX総合分析チャート 日足

南アランド/円

見通し

短期

もみあい

中期

もみあい

長期

もみあい

週間予想レンジ

10.12 〜 10.48

 

今週の予想

先週は、序盤から株価が軟調な動きとなったことを受けて、投資家のリスク回避の動きが強まり、ランド/円は週明け高値の10.40から10.25まで下げる動きとなった。また、南アフリカの貿易収支が9ヵ月連続で赤字となったことも材料視された。週末には、市場参加者が少ないものの、株価下落もあり軟調な動きとなった。
今週は、上値の重い展開が予想される。南アフリカの経済指標が低調な結果が続いている上、今週は米国の雇用統計が予定されている。前回の強い米雇用統計の結果を受けて、米国の早期利上げ期待が高まり、新興国通貨や資源価格の下落が続いており、今回の結果次第では、その流れが加速する可能性も考えられる。また、8日には南アの企業景況感や電力の発電・消費の発表が予定されており、こちららの結果にも注目したい。

FX総合分析チャート 日足

提供:SBIリクイディティ・マーケット社

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