2022/1/7
提供:シュローダー・インベストメント・マネジメント
(2021年12月作成)
各資産クラスの気になる見通しは?
「シュローダー・インベストメント・マネジメント」のマルチアセット運用チームは、各金融市場をどのように見ているのでしょうか?
見通しの表示:++強気、+やや強気、0中立、−やや弱気、−−弱気
矢印:対前月での見通しの引き上げ/引き下げ
株式 | 国債 | 社債 | コモディティ(商品先物) |
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新型コロナウイルス変異株のオミクロン株は経済の正常化を阻む可能性もありますが、企業業績見通しは底堅いことから、やや強気の見通しを維持しています。2022年は2021年よりも減速することが見込まれますが、プラスのリターンが期待されます。 | 足元の上昇を受け、バリュエーションは割高な水準となっています。経済減速と金融政策の引き締めにより、イールドカーブはフラット化しています。 | 全般的にバリュエーションが改善していることから、見通しを中立に引き上げました。ファンダメンタルズも引き続き改善しています。 | インフレ圧力の高まりと供給サイドの制限が支援材料と判断しています。また、足元の調整を受け、リスクとリターンのバランスが改善されたと考えます。 |
資産クラス | 分類 | 見通し | ||
---|---|---|---|---|
株式 | 米国 | 引き続き米国株式への選好を維持しています。バリュエーションは割高も、インフレ圧力に直面する中、価格決定力を有する企業が多く存在することや、底堅い企業業績が支援材料と考えます。 | ||
欧州 | ロックダウン等の規制強化が重しではありますが、大部分は市場に織り込み済みであると判断しており、欧州株式市場は、その先を織り込む展開に早晩移行すると考えます。 | |||
日本 | 経済対策は支援材料であるものの、オミクロン株を巡る不透明感の強まりから、中立の見通しを維持しています。また円高は株式市場の重しになると考えます。 | |||
アジア太平洋 (除く日本) |
テクノロジーセクターがけん引し、韓国株式に力強い回復がみられていますが、サプライチェーンの問題は引き続き懸念材料として残ります。中国については、バリュエーションは適当な水準と判断しています。 | |||
新興国 | 特に中国以外のエマージング諸国において、ようやく回復の兆候がみられ始めていることが支援材料と考えます。 | |||
国債 | 米国 | 先物のイールドカーブはフラット化がみられており、景気サイクルの成熟化や米連邦準備制度理事会(FRB)のテーパリングの加速を反映しています。 | ||
欧州 (ドイツ国債) |
インフレが続く中でも、欧州中央銀行(ECB)はハト派な姿勢を維持しています。また、新型コロナウイルスを巡る行動制限の強化が民間セクターの重しとなっています。 | |||
新興国 (米ドル建て) |
先進国市場に比べバリュエーションの魅力度が高く、ハイイールド債券を中心に、引き続きやや強気の見通しを維持しています。 | |||
新興国 (現地通貨建て) |
利上げが進む国々もあることから、バリュエーションは魅力的ですが、先進国の金融政策引き締めやオミクロン株を巡る不透明感を背景に、やや弱気の見通しを維持しています。 | |||
インフレ連動債 | オミクロン株は短期的なリスク要因ですが、中期的には相対的にインフレ圧力が高まると考えています。 | |||
投資適格社債 | 米国 | スプレッドの安定化の可能性に加え、M&Aやレバレッジド・バイアウト(LBO)の増加の兆候がみられています。ただし、長期的には投資家心理の動向や資金調達コストなどの懸念材料は残っています。 | ||
欧州 | スプレッドの安定化が期待されるほか、2022年初には欧州投資適格債券のスプレッドは小幅に縮小すると考えています。 | |||
ハイイールド社債 | 米国 | 足元でのスプレッド拡大、ファンダメンタルズやバリュエーションの改善を評価していますが、当面中立の見通しを維持しています。 | ||
欧州 | 米国同様に、ファンダメンタルズやバリュエーションが改善しています。ECBの緩和的な金融政策は支援材料であり、さらなるスプレッドの縮小が見込まれます。 | |||
コモディティ (商品先物) |
エネルギー | 供給の動向が引き続きエネルギー価格にとって支援材料と考えることから、やや強気の見通しを維持しています。 | ||
金 | 足元、金価格はボックス相場となっており、中立の見通しを維持しています。 | |||
産業用金属 | 中国では預金準備率の引き下げが実施されたほか、世界経済回復を背景に中国以外の国々による需要の力強い回復がみられています。 | |||
通貨 | 米ドル | 流動性縮小のリスクに対するヘッジ手段として、米ドルは有効と考えることから、やや強気の見通しを維持しています。景気サイクルの成熟に伴い、米ドルの魅力度は増すと考えます。 | ||
ユーロ | ECBはハト派姿勢を継続していることから、やや弱気の見通しを維持しています。 | |||
日本円 | 米金利の上昇期待が、日本円にとって重しと判断しています。 |
- ※出所:シュローダー。社債に関する見通しは信用スプレッド(デュレーション・ヘッジを前提)の動きに基づくものです。ユーロと日本円は対米ドルの見通しとなります。
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