2020/10/6
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」10月5日号より抜粋
金融市場を支える潤沢なマネー
■ 金融市場は米政局に神経質な展開
先週の欧米株は堅調に推移するも、米政局をにらみ神経質な展開でした。米大統領候補のTV討論会が始まるなか、2日にはトランプ大統領の新型コロナ感染が判明しました。現時点の世論調査では民主党のバイデン候補が全米規模で優位に立っています。ただし、4年前同様にトランプ大統領の逆転も想定されるため、金融市場では来年以降の投資環境を織り込み難い状況になっています。
■ 米大統領選の不確実性は高く市場は不安定に
バイデン候補が掲げる法人税率引き上げは、コロナ禍での実現は困難とはいえ、株式市場にとって懸念材料です。第1回目の両大統領候補によるTV討論会はバイデン氏優勢と捉えられ、金融市場はリスク回避の動きから株価下落、円高に反応しました。ただ、市場の注目は大統領選が早期に決着がつくかどうかであり、今後も不確実性から神経質な展開が続きそうです。他方、リスク回避局面では潤沢な投資資金が下支えになるとみています。
■ 今週は米副大統領候補者討論会に注目
7日に米副大統領候補者討論会が予定され、共和党のペンス副大統領が民主党の勢いを抑えられるかどうかが焦点です。今月15日に次回討論会を控え、トランプ大統領の新型コロナ感染による大統領選への影響は不透明要因です。また、協議中の米追加経済対策が合意に至るかも重要です。6日のパウエルFRB議長講演ではフォワードガイダンス強化に関する発言等が注目されます。(向吉)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
10/5(月) |
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10/6(火) |
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10/7(水) |
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10/8(木) |
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10/9(金) |
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注)(日)日本、(米)米国、
(欧)ユーロ圏(またはEU)、(独)ドイツ、
(中)中国、(豪)オーストラリア、を指します。
NAはデータなし。
日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Refinitivより当社経済調査室作成
注)MSCI WORLD、MSCI EM、S&P先進国REIT指数は米ドルベース。
原油は1バレル当たり、金は1オンス当たりの価格。
騰落幅、騰落率ともに2020年9月25日対比。
出所)MSCI、S&P、Refinitivより当社経済調査室作成
注)上記3図の直近値は2020年10月2日時点。
出所)Refinitivより当社経済調査室作成
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