2020/8/12
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」8月11日号より抜粋
生産に比べ回復の鈍い雇用と輸出面
■ 米国株堅調、米企業決算の無難な消化も一因
株式市場は引き続き好調です。新型コロナ感染は予断を許さぬ状況ですが、経済再開に伴い生産が回復、4-6月期の米企業決算発表も約8割が予想を上回るなど極度の悲観論は後退、景気は戦後最悪の同期から7-9月期に一旦V字回復、その後も拡大持続との期待も高まっています。
■ 景気は最悪期過ぎ回復、焦点はその持続性へ
ただし、生産に比べ雇用の改善が鈍く、個人消費の自律的回復定着に不安も残ります(上図)。新型コロナ感染収束が見えない米国はもちろん、景気回復の先頭に立つ中国ですら消費停滞の傾向がうかがえます。市場の景気回復期待を保つには追加景気対策が必須の状況です。
■ 年前半は凪状態だった政治動向は今後要注意
各国がコロナ対応に忙殺され外需にも期待をかけづらい環境です。米大統領選本番が近づくなか米中対立も再燃、国際政治が市場の動揺を誘う場面も予想されます。やや楽観に染まった株式市場、立ち直り始めた新興国経済に冷や水を浴びせるリスクには要注意です。(瀧澤)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
8/11(火) |
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8/12(水) |
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8/13(木) |
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8/14(金) |
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8/15(土) |
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注)(日)日本、(米)米国、(独)ドイツ、
(英)英国、(豪)オーストラリア、(中)中国、
(他)その他、を指します。
NAはデータなし。
日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Refinitivより当社経済調査室作成
注)MSCI WORLD、MSCI EM、S&P先進国REIT指数は米ドルベース。
原油は1バレル当たり、金は1オンス当たりの価格。
騰落幅、騰落率ともに2020年8月3日対比
日本の株式・10年国債利回り、リートの直近値は同年8月7日時点。
出所) MSCI、S&P、Refinitivより当社経済調査室作成
注)上記3図の直近値は2020年8月10日時点。
日本の株式・10年国債利回りは同年8月7日時点。
出所)Refinitivより当社経済調査室作成
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