2020/4/21
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」4月20日号より抜粋
米欧は中国に続き早晩景気回復に転じるか?
■ ウイルス感染収束後を先取りする株式市場
株式市場では、NYダウが3月23日安値から30%超反発と数字上は強気相場入りとなるなど、新型ウイルス感染拡大に伴う極度の悲観論が和らぎつつあります。欧米での感染者や死者の増加ペース鈍化を受け、暗闇に覆われていた世界経済に一筋の光が差し込み始めた印象です。
■ 感染抑制と経済活動再開の狭間で揺れる米欧
3-4月の米欧経済は、記録的な景気指標悪化が示すように深刻な状況でしたが、足元は生産活動制限緩和の動きも見られており、中国に続き5月からは最悪期脱出が鮮明化する見込みです(上図)。ただし感染再拡大リスクをはらむ経済活動正常化は極めて慎重に進むと考えます。
■ 苦境続く新興国、今後はウイルス拡大も懸念
一方、新興国からの資本流出リスクは要注意です。新興国経済は近年、原油安・中国景気不安・トルコ危機などの災難を乗り越え、昨年からは自国の金融緩和もあり安定化しつつありましたが、長引く海外経済低迷やウイルス感染の拡大が逆風を強める懸念があります。(瀧澤)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
4/20(月) |
---|
|
4/21(火) |
|
4/22(水) |
|
4/23(木) |
|
4/24(金) |
|
注)(日)日本、(米)米国、(欧)ユーロ圏、
(独)ドイツ、(豪)オーストラリア、(中)中国、
(他)その他、を指します。
日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Bloombergより当社経済調査室作成
注)MSCI WORLD、MSCI EM、S&P先進国REIT指数は米ドルベース。
原油は1バレル当たり、金は1オンス当たりの価格。
騰落幅、騰落率ともに2020年4月10日対比
出所) MSCI、Bloombergより当社経済調査室作成
注)上記3図の直近値は2020年4月17日時点。
出所)Bloombergより当社経済調査室作成
当資料に関してご留意頂きたい事項
- 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定はお客さまご自身の判断でなさるようお願いいたします。
- 当資料に示す意見等は、特に断りのない限り当資料作成日現在の三菱UFJ国際投信経済調査部の見解です。また、三菱UFJ国際投信が設定・運用するファンドにおける投資判断がこれらの見解に基づくものとは限りません。
- 当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。
- 本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、完全性等について保証・約束するものではありません。