2019/11/26
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」11月25日号より抜粋
世界的な景気減速下の株高は持続可能か?
■ 米中合意後ずれ懸念で世界的な株高が一服
10月上旬から反発基調にあった株式市場は、先週勢いを弱めました。米議会の香港人権法案可決に続き、米中貿易合意は越年との報道もあり、株高材料の一つであった米中交渉進展への期待感がそがれた印象です。依然、米中交渉については楽観論と慎重論が交錯しています。
■ 景気、対米交渉が期待通りに運ばない中国
世界的な株高の裏で景気減速は続くも(上図)、この景気減速下の株高を可能にしてきたのが、米中交渉進展や中国景気底固めへの期待、米景気安定や各国金融緩和強化の動きでした。ただし、前者の中国に絡む問題は想定通りに改善しない難しさを再認識させられています。
■ 目先は米国景気と金融緩和に頼らざるを得ず
結局、頼みは米国の景気と金融緩和といえます。足元、当局・市場ともに景気良好、利下げ見送りの見方で一致していますが、冴えない米景気指標や米中協議不調などに直面した場合、市場の景気見通しが当局よりも慎重化し、株安圧力が強まるリスクは要注意です。(瀧澤)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
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注)(日)日本、(米)米国、(欧)ユーロ圏、
(独)ドイツ、(豪)オーストラリア、
(中)中国、(他)その他、
を指します。
日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Bloombergより当社経済調査室作成
注)MSCI WORLD、MSCI EMは現地通貨、S&P先進国REIT指数は米ドルベース。
原油は1バレル当たり、金は1オンス当たりの価格。
騰落幅、騰落率ともに2019年11月15日対比。
出所) MSCI、Bloombergより当社経済調査室作成
注)上記3図の直近値は2019年11月22日時点。
出所)Bloombergより当社経済調査室作成
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