2019/9/25
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」9月24日号より抜粋
景気減速感強まる日本だが株価は反発機運
■ 中東情勢緊迫化でも金融市場に動揺広がらず
9月の株式市場は、主要国金融緩和や米中歩み寄りの動きを受け好調です。サウジアラビアの石油施設破壊で原油価格が急騰し一時緊張が走りましたが、市場全体で見れば冷静さを保っていた印象です。やはり米国主導で景気拡大持続の見方が崩れていない点が大きいとみます。
■ 各国とも内需主導の景気拡大の持続性が焦点
米中摩擦長期化で世界的に製造業が不振なため、景気拡大持続の鍵は経済の大部分を担うサービス業が握るといえます。足元は、低金利や物価安定を背景に内需が底堅く業況も良好ですが、それを崩す材料、例えば家計・企業のコスト負担増につながる原油高などは要警戒です。
■ 年初来高値試す日本株、だが油断は禁物?
国内は消費増税を控え家計心理が悪化するなど、景気減速が顕著ですが、株価は堅調そのものです(上図)。米中摩擦緩和、円安や海外株高などの相場環境、日銀の追加金融緩和期待などが背景といえますが、景気実態が伴っていない分、脆さが残る点は要注意です。(瀧澤)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
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注)(米)米国、(欧)ユーロ圏、(独)ドイツ、(英)英国、(他)その他、を指します。
日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Bloombergより当社経済調査室作成
注)MSCI WORLD、MSCI EMは現地通貨、S&P先進国REIT指数は米ドルベース。
原油は1バレル当たり、金は1オンス当たりの価格。
騰落幅、騰落率ともに2019年9月13日対比。
日本の株式・リート・10年国債利回りの直近値は2019年9月20日時点。
出所)MSCI、Bloombergより当社経済調査室作成
注)上記3図の直近値は2019年9月23日時点。
日経平均株価と日本10年国債利回りのみ同年9月20日時点。
出所)Bloombergより当社経済調査室作成
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