2019/7/23
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」7月22日号より抜粋
今週はトルコ、ロシアが利下げの見込み
■ 米10年債利の利回り低下に一服感
米10年債利回りは7月3日に1.948%まで低下して以降は反発し、2.0%を上回る水準で推移しています。18日にNY連銀のウィリアムズ総裁が早期の利下げを示唆する発言があり、7月30-31日のFOMC会合で0.50%の大幅利下げが行われるとの観測が短期金利市場で高まりましたが、10年債利回りの低下幅は限定的なものに留まりました。
■ 今週はFOMCメンバー発言なしで小休止
7月20日よりFOMCメンバーの発言がないブラックアウト期間に入ったため、今週は米金融政策以外に市場の関心が移るとみられます。その中で、米企業決算、欧州・新興国の金融政策に注目が集まると考えています。
■ 新興国の利下げが続き、債券に投資妙味
米国株はS&P500が一時3,000を突破するも上値がやや重くなってきています。今週のフェイスブック(24日)やインテル(25日)などテクノロジー企業で好決算が確認されれば、株高の下支えに寄与するとみています。
金融政策では、ECB(25日)が据え置き、トルコ(25日)やロシア(26日)で利下げが予想されています。ECBはマイナス金利の深堀にやや慎重とみられますが、政策金利の水準が高い新興国は利下げに積極的で、先週も韓国(1.75→1.50%)、南アフリカ(6.75→6.50%)、インドネシア(6.00→5.75%)と利下げが行われました(上図)。高金利のインカムに加え、金利低下(債券価格の上昇)のキャピタル狙いの資金流入が期待され、新興国債券は堅調に推移するとみています。(永峯)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
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注)(日)は日本、(米)は米国、(欧)はユーロ圏、
(独)はドイツ、(英)は英国、(露)はロシア、
(他)はその他、を指します。
日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Bloombergより当社経済調査室作成
注)MSCI WORLD、MSCI EMは現地通貨、S&P先進国REIT指数は米ドルベース。
日本の株式・リート・10年国債利回りの直近値のみ2019年7月12日時点。
騰落幅、騰落率ともに2019年7月5日対比。
出所)MSCI、Bloombergより当社経済調査室作成
注)上記3図の直近値は2019年7月15日時点。
日経平均株価と日本10年国債利回りのみ同年7月12日時点。
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