2019/5/9
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」5月8日号より抜粋
景気減速、通商・政治問題の過小評価は禁物
■ 関税の男※再び、ぬるま湯市場に動揺が走る
5日にトランプ米大統領が突如、対中関税引き上げを警告、週明けの市場はリスク回避一色となりました。無難な内容が続いた米企業決算、良好な米雇用統計に加え、直前の米中通商協議後には、米財務長官から前向きな発言も出ていただけに、市場は不意を突かれた格好です。
■ 市場が楽観視できるほど米景気は強いか?
市場が楽観する米景気ですが、直近4月のISM指数が製造・非製造業ともに予想以上に低下するなど不安材料も散見されます。3月の中国景気指標反発に浮かれる場面もありましたが、世界全体では昨年来、着実に景気減速が進んでいる事実を軽視すべきではないとみます(上図)。
■ 通商・政治問題を過去形としていないか?
年初来の株高は米利上げ休止や米中摩擦・英EU(欧州連合)離脱への不安後退などが追い風となった面もあります。先週、米利下げという前のめりな期待に釘をさされ、政治問題が想定通り進まないとの疑念も浮上するなか、株高の勢いは増しづらくなったとみます。(瀧澤)
※ トランプ大統領は2018年12月4日に“I am a Tariff Man.”とツイート。
今週の主要経済指標と政治スケジュール
5/8(水) |
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5/9(木) |
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5/10(金) |
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注)★は特に注目度の高いイベント
(日)は日本、(米)は米国、(欧)はユーロ圏、(英)は英国、(独)はドイツ、(仏)はフランス、(伊)はイタリア、(豪)はオーストラリア、(中)は中国、(伯)はブラジルを指します。日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Bloombergより当社経済調査室作成
注)MSCI WORLD、MSCI EMは現地通貨ベース。
騰落幅、騰落率ともに2019年4月30日
(日本の株式と10年国債利回りは4月26日)対比
出所) MSCI、Bloombergより当社経済調査室作成
注)上記3図の直近値は2019年5月7日時点。
出所) Bloombergより当社経済調査室作成
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