2019/4/9
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」4月8日号より抜粋
米中の株価は大きく回復
■ 景気悪化懸念の後退で回復する株式相場
先週の主要国の株価は軒並み上昇、日本を除くほとんどの指数が年初来高値を更新しました。特に上海総合指数は5日続伸し約1年ぶりの高値となっています。背景には米中通商交渉の進展期待に加え、3月の中国製造業PMIが景気判断の境目の50を上回り景気回復を示したことがあります。株価が上昇するなか、長期金利は上昇、為替市場は円安基調となっており、リスク選好姿勢は強まっています。NYダウが昨年10月3日につけた過去最高値26,828.39ドルに迫るなか、日本株の回復が待たれます。
■ 主要国中銀のハト派傾斜で適温相場復活か
9日に公表予定のIMF世界経済見通しは下方修正される見込みです。IMFのラガルド専務理事は貿易摩擦によって投資が一段と冷え込む懸念を表明しています。ただし米FRBが利上げの一時停止、中国が景気刺激策を打ち出すなか、同氏は今年後半や来年は持ち直しが見込めるとしています。主要国の政策がハト派に傾斜するなかリスク資産に資金がシフトする可能性は高まっています。
■ 米中通商交渉、英EU離脱交渉には警戒必要
株式上昇の背景には米中通商交渉や英EU離脱交渉への楽観があるため、期待が裏切られた場合の反落には注意が必要です。先週再開した閣僚級の米中通商交渉や12日期限の英EU離脱交渉の行方が焦点です。議会との調整が難航するなかメイ英首相はEUへ6月30日まで離脱延期を要請、仏中心に一部諸国が延期に反対とみられるなか10日のEU首脳会議で承認されるか注目されます。(向吉)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
4/8(月) |
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4/10(水) |
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4/11(木) |
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4/12(金) |
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注)★は特に注目度の高いイベント
(日)は日本、(米)は米国、(欧)はユーロ圏、(英)は英国、(独)はドイツ、(仏)はフランス、(伊)はイタリア、(豪)はオーストラリア、(中)は中国、(伯)はブラジルを指します。日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Bloombergより当社経済調査室作成
注)MSCI WORLD、MSCI EMは現地通貨ベース
騰落幅、騰落率ともに2019年3月29日対比
出所) MSCI、Bloombergより当社経済調査室作成
注)上記3図の直近値は2019年4月5日時点。
出所) Bloombergより当社経済調査室作成
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