2019/3/5
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」3月4日号より抜粋
民間在庫大幅減少も個人消費が下支え
■ 中国株が堅調
先週の日米株式市場は全体的に上値が重い展開となりました。米中通商交渉の先行きを楽観視した買いが一巡した模様。一方で中国の上海総合指数は先週末比+6.8%と大幅上昇。今週5日に開催される中国全人代(全国人民代表大会)にて新たな景気刺激策が打ち出されるとの観測を好感。また、中国政府が市場アクセスの改善措置を講じたことを受け、28日MSCI(モルガンスタンレー・キャピタルインターナショナル)が中国株の組み入れ比率引き上げを発表したことも同株価の支援材料に。
■ 英EU離脱期限、米実質GDP成長率
26日メイ英首相はEU(欧州連合)離脱期限延長を容認する姿勢を示唆し、同国の合意なきEU離脱への懸念が後退したことを受け英ポンドは対ドルで先週末比+1.1%。28日発表の10-12月期米実質GDP成長率は前期比年率+2.6%(予想:同+2.2%)と7-9月期(同+3.4%)からは鈍化したものの、引き続き+2%程度と言われている潜在成長率を上回る成長率を維持しました。政府閉鎖の影響を背景に個人消費などの落ち込みが見込まれていることなどから2019年1-3月期は同+2.0%割れまで鈍化する可能性もありますが、政府閉鎖の影響がなくなる2019年4-6月期は持ち直し、再び2.0%台前半まで回復するとみます。
■ 欧州・中国の景気刺激策への期待高まる
今週は中国全人代(5日〜)、ECB(欧州中央銀行)理事会(7日)と重要イベントが相次ぎます。足元、欧州・中国の景気が減速する中、市場では両当局による景気刺激策への期待が高まっています。今後のグローバル景気の先行きを左右する可能性もあり要注目。(道井)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
3/5(火) |
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3/6(水) |
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3/7(木) |
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3/8(金) |
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注)★は特に注目度の高いイベント
(日)は日本、(米)は米国、(欧)はユーロ圏、(英)は英国、(独)はドイツ、(仏)はフランス、(伊)はイタリア、(豪)はオーストラリア、(中)は中国、(伯)はブラジルを指します。日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Bloombergより当社経済調査室作成
注)MSCI WORLD、MSCI EMは現地通貨ベース。
騰落幅、騰落率ともに2019年2月22日対比。
出所) MSCI、Bloombergより当社経済調査室作成
注)上記3図の直近値は2019年3月1日時点。
出所) Bloombergより当社経済調査室作成
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