2019/2/26
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」2月25日号より抜粋
日独株の割安感は継続
■ 日独株は米国株に比べて出遅れ
先週の株式市場は日米欧ともに堅調、リスク選好姿勢が回復するなか円安ドル高となり、原油価格は上昇しました。市場の楽観ムードの背景が米中通商協議の進展であり、3月の対中関税引上げは回避されるとの見方が大勢です。株式市場の年初来の騰落率(現地通貨)はNYダウが+11.6%と二桁の伸びに対し、独DAX®は+8.5%、日経平均は+7.1%と出遅れています。米中通商協議が合意に至れば、日独株の割安さが注目される可能性があります。
■ 米金融政策、米中通商協議、英EU離脱交渉
先週公表された1月米FOMCの議事要旨によると保有資産縮小の終了時期は2019年中で意見は概ね一致、26・27日のパウエルFRB議長による議会証言で金融政策に関する発言が注目されます。米中通商協議は何らかの合意又は期限延長が見込まれ、米国が関税引上げに踏み切る可能性は低いとみられます。一方、英EU離脱期限が3月29日に迫るなか英国内の調整が難航しており、離脱時の条件に合意がないまま期日を迎えるリスクは残っています。
■ 米ISM製造業景気指数や中国PMIに注目
今週は2月米ISM製造業指数(1日)に注目。1月の生産活動は改善しましたが、早くも息切れが懸念されています。また2月中国製造業PMI(政府:28日、財新:1日)も公表されます。中国の旧正月後の生産復旧は順調であり、1月の新規貸出が大きく上振れ信用拡大が景気に寄与するとみられています。その他、10-12月期米成長率(28日)、米朝首脳会談(27-28日)も注目です。(向吉)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
2/26(火) |
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2/27(水) |
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2/28(木) |
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3/1(金) |
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注)★は特に注目度の高いイベント
(日)は日本、(米)は米国、(欧)はユーロ圏、(英)は英国、(独)はドイツ、(仏)はフランス、(伊)はイタリア、(豪)はオーストラリア、(中)は中国、(伯)はブラジルを指します。日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Bloombergより当社経済調査室作成
注)MSCI WORLD、MSCI EMは現地通貨ベース。
騰落幅、騰落率ともに2019年2月15日対比。
出所) MSCI、Bloombergより当社経済調査室作成
注)上記3図の直近値は2019年2月22日時点。
出所) Bloombergより当社経済調査室作成
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