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米中間選挙の結果が金融市場に大きく影響

2018/11/6
提供:三菱UFJ国際投信

荒武 秀至の今週の注目ポイント!

  • 主要株式市場は反発するも業績懸念など不安定さが残る
  • 米中間選挙の結果次第で金融市場が大きく振れる可能性大
  • 世界経済の成長持続性へ焦点は移り、米中貿易戦争の行方が注目される

「投資環境ウィークリー」11月5日号より抜粋

PDFです。新しいウィンドウで開きます。 「投資環境ウィークリー」全文はこちら(PDF)

米中間選挙後は世界経済の成長持続性に焦点

■ 主要株式市場は反発
先週は主要国株式市場が反発し(P2左上図)、市場は落ち着きを取り戻し始めています。ただし、VIX指数が高水準にあるなど不安定さは残っています。また、企業収益の先行き不安も根強く、株価の反転上昇が持続するには米中間選挙の結果など未だ不透明要素があります。
■ 米中間選挙の結果がマーケットを左右
6日の米中間選挙の結果次第で今後のマーケットの展開は変わってきます。下院での共和党劣勢は依然より伝えられており、同党がよほど大敗しない限り不透明感の後退で株高、金利上昇、ドル高の基調に再び戻る公算が高いとみています。仮に上下院とも共和党が過半数議席を維持すれば追加減税等に対する政策期待が強まり、株価、金利、ドルの上昇に弾みがつくと考えられます。逆の結果となれば相場の波乱は免れないでしょう。7-8日のFOMCは声明を含め大きな変更はなく、12月に追加利上げとの見方は揺るがないと考えられます。
■ 市場の注目は世界経済の成長持続性へ
米中間選挙後は先行きの世界経済動向に焦点が移る見込みです。特に中国経済が注目され、持ち直しが期待できるのか市場は神経質になるでしょう。足元、不安の高まりから日欧企業は業績予想の下方修正が上方修正を上回り、株価の抑制要因となっています。中間選挙後も米中貿易戦争は継続する公算が高く、緩和に向かうのか、投資マインドの悪化を引き起こし世界経済が減速するのかで株価の反発余地は左右されるでしょう。(向吉)

今週の主要経済指標と政治スケジュール

11/5(月)
  • (米) 10月 ISM非製造業景気指数
    9月:61.6、10月:(予)59.1
  • (米) 対イラン経済制裁(第2弾)再開
  • (欧) デギンドスECB副総裁 講演
11/6(火)
  • (米) 中間選挙
  • (欧) プラートECB理事 講演
11/7(水)
  • (日) 9月 毎月勤労統計(現金給与総額、前年比)
    8月:+0.8%、9月:(予)+1.1%
  • (日) 9月 景気動向指数(先行CI)
    8月:104.5、9月:(予)103.8
  • (米) FOMC(連邦公開市場委員会、〜8日)
    FF目標金利:2.0-2.25%→(予)2.0-2.25%
  • (独) 9月 鉱工業生産(前月比)
    8月:▲0.3%、9月:(予)▲0.3%
  • (中) 10月 外貨準備高
    9月:3兆870億米ドル
    10月:(予)3兆550億米ドル
11/8(木)
  • (日) 金融政策決定会合 主な意見(10月30・31日分)
  • (日) 9月 機械受注(船舶・電力除く民需、前月比)
    8月:+6.8%、9月:(予)▲9.0%
  • (日) 10月 景気ウォッチャー調査(景気判断DI)
    現在 9月:48.6、10月:(予)48.7
    先行き 9月:51.3、10月:(予)50.3
  • (欧) ECB経済報告
  • (英) 7-9月期 実質GDP(速報、前期比)
    4-6月期:+0.4%、7-9月期:(予)+0.5%
  • (中) 10月 貿易統計(米ドル、前年比)
    輸出 9月:+14.5%、10月:(予)+12.0%
    輸入 9月:+14.3%、10月:(予)+14.7%
11/9(金)
  • (米) クォールズFRB副議長 講演
  • (米) 10月 生産者物価(最終需要、前年比)
    9月:+2.6%、10月:(予)+2.5%
  • (米) 11月 消費者信頼感指数(ミシガン大学、速報)
    10月:98.6、11月:(予)97.9
  • (豪) 豪中銀四半期金融政策報告
  • (中) 10月 消費者物価(前年比)
    9月:+2.5%、10月:(予)+2.5%
11/11(日)
  • (他) ASEAN(東南アジア諸国連合)首脳会議
            (〜15日、シンガポール)

注)★は特に注目度の高いイベント
(日)は日本、(米)は米国、(欧)はユーロ圏、(英)は英国、(独)はドイツ、(仏)はフランス、(伊)はイタリア、(豪)はオーストラリア、(中)は中国、(伯)はブラジルを指します。日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Bloombergより当社経済調査室作成

注) MSCI WORLD、MSCI EMは現地通貨ベース。
騰落幅、騰落率ともに2018年10月26日対比。
出所) MSCI、Bloombergより当社経済調査室作成

注) 上記3図の直近値は2018年11月2日時点。
出所) Bloombergより当社経済調査室作成

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