2018/7/18
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」7月17日号より抜粋
今週の注目チャート
■ 新たな関税リストにより米国消費に不透明感
7月6日に発動された360億米ドルの対中制裁関税に続き、7月11日には2,000億米ドルの制裁リストが公表されました。360億米ドルの関税は資本財などが中心だったのに対し、2,000億米ドルの関税は消費財も含まれるなど、米国の消費者にも影響を与えるとみられます。消費者信頼感指数は引き続き堅調ですが、貿易摩擦による影響に加え、高値で推移する原油価格がガソリン価格を押し上げると、悪化に転じる可能性があり注意が必要です。
■ ドル円は2018年1月以来の112円台へ上昇
一方、貿易摩擦による市場の反応は今のところ限定的です。主要株式市場では、中国が下落しているものの、日本、米国、欧州は上昇しています(上図)。先行きの不透明感はある一方で、企業収益への期待が相場を支えています。このようにグローバルでは未だリスク回避的な動きが見られていないこともあり、足元でドル円は2018年1月以来となる112円台へと円安が進んでいます。
■ 貿易摩擦の交渉と日英の消費者物価に注目
米国ではパウエルFRB議長の議会証言(17、18日)がありますが、市場の関心は金融政策よりも貿易摩擦の行方に向かっており、19日の商務省による公聴会が注目を集めるとみています。8月2日に利上げが予想される英国と7月31日に展望レポートを公表する日本では、それぞれ消費者物価(18日、20日)が発表されます。(永峯)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
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7/17(火) |
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7/18(水) |
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7/19(木) |
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7/20(金) |
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注)★は特に注目度の高いイベント
(日)日本、(米)米国、(欧)ユーロ圏、(独)ドイツ、(英)英国、(仏)フランス、(伊)イタリア、(加)カナダ、(豪)オーストラリア、(中)中国、(伯)ブラジル、(印)インド、を指します。
NAはデータなし。日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Bloombergより当社経済調査室作成
注) MSCI WORLD、MSCI EMは現地通貨ベース
騰落幅、騰落率ともに2018年7月6日対比。
出所) MSCI、Bloombergより当社経済調査室作成
注) 上記3図の直近値は2018年7月16日時点。
出所) Bloombergより当社経済調査室作成
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