“輪郭が見えてきた「トランプ相場」、スピンオフ銘柄に注目”
- トランプ大統領が帰ってきた。世界の政財界のトップが集まる世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)で、「米国で生産しないなら関税を支払わなければならない」とした一方、「米国で製品を生産すれば地球上で屈指の低税率を提供する」と言明。「世界一律関税」への懸念は払拭された。懸案の対中国関税についても「早ければ2月から10%を検討」としつつも、習近平国家主席との電話会談を踏まえて「使わない方が好ましい」と語り、市場関係者を安心させた。
- 関税については総じて株式市場が懸念していたよりも緩やかになりそうだとしても、今後は世界の市場の価格変動性を高めると考えられる。価格変動をヘッジする需要が高まれば、CMEグループ(CME)やCBOEグローバル・マーケッツ(CBOE)などデリバティブ主体の大手取引所の収益への追い風になりそうだ。
- それでも、米国への製造業回帰の道筋を示した点は、工場の建設に伴うインフラ工事など様々な需要に繋がる。また、サウジアラビアとOPECに原油価格の引き下げを求めたほか、米FRB(連邦準備制度理事会)に対し、原油価格が下落した場合に利下げを要求する考えも示した。製造業誘致にはドル安が有利だ。今後の米国株市場の見通しを探る上ではトランプ政権の目指す経済・金融政策の骨格に「原油安、低金利、ドル安への誘導」があることを念頭に置くべきだろう。
- それに加え、トランプ大統領は日本のソフトバンクグループやオラクル(ORCL)など3社が共同事業を立ち上げ、米国でのAI(人工知能)開発に5,000億USDを投資する「スターゲート」計画を発表。マイクロソフト(MSFT)がAIデータセンターに800億USD、メタ・プラットフォームズ(META)も2025年のAI投資に最大650億USDを投資すると発表。データセンターには、①災害に耐える建築構造、②非常時の電力供給設備、③サーバを格納するラック、④防火・空調設備、⑤万全のセキュリティ設備、⑥通信ネットワークの冗長性などが求められる。半導体銘柄よりもこれらに関連する銘柄で割安感もあるものへの投資が検討に値するだろう。
- 肥大化した企業グループを再編するため、あるいはハイリスクな事業を独立させたい場合に「スピンオフ」による事業再編が行われる場合がある。新設分割によって事業の一部を切り離したり、子会社を現物配当によって切り離すことが行われる。スピンオフによって切り離された会社の株式は元の会社の株主に分配される。「スピンアウト」も同様に会社の特定の事業部門を切り離して完全に独立させることを指すが、スピンオフとの違いは新会社立ち上げ後に「親会社との資本関係が継続するか否か」にある。米国上位企業からスピンオフして上場後3年以内の銘柄から構成される「ブルームバーグ米国スピンオフ指数」は昨年3月末を起点とすると、今年1/21終値でS&P500指数の4倍の上昇率に達する。(笹木)
- 1/28号は、アメンタム・ホールディングス(AMTM)、ベルリング・ブランズ(BRBR)、ESAB(ESAB)、GEヘルスケア・テクノロジーズ(GEHC)、ナイフ・リバー(KNF)、ベラルト(VLTO)を取り上げた。
ウィークリーストラテジー
S&P500業種別およびダウ平均構成銘柄騰落率(1/24現在)
主要企業の決算発表予定
| 1月28日(火) | パッケージング・コープ・オブ・アメリカ、F5、チャブ、BXP、スターバックス、ストライカー、インベスコ、ゼネラル・モーターズ、キンバリー・クラーク、パッカー、RTX、シスコ、シンクロニー・ファイナンシャル、ロッキード・マーチン、ロイヤル・カリビアン・クルーズ、ボーイング、NVR |
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| 1月29日(水) | IBM、ウエイスト・マネジメント、テスラ、サービスナウ、ラムリサーチ、CHロビンソン・ワールドワイド、メタ・プラットフォームズ、マイクロソフト、アメリプライズ・ファイナンシャル、ウエスタンデジタル、ユナイテッド・レンタルズ、テラダイン、ラスベガス・サンズ、レイモンド・ジェームズ・ファイナンシャル、TモバイルUS、ナスダック、コーニング、オートマチック・データ・プロセシング(ADP)、ダナハー、ノーフォーク・サザン、レノックス・インターナショナル、ヘス、MSCI、ゼネラル・ダイナミクス、オーチス・ワールドワイド、プログレッシブ、ASMLホールディング |
| 1月30日(木) | ウェアーハウザー、PPGインダストリーズ、アップル、KLA、レスメド、ビザ、インテル、ジェン・デジタル、アーサー・J・ギャラガー、アトラシアン、デッカーズ・アウトドア、ベーカー・ヒューズ、イーストマン・ケミカル、ハートフォード・ファイナンシャル・サービシズ・グループ、ドーバー、エイブリィ・デニソン、シグナ・グループ、キャタピラー、ダウ、パルトグループ、サウスウエスト航空、カーディナルヘルス、ノースロップ・グラマン、コムキャスト、シャーウィン・ウィリアムズ、バレロ・エナジー、ブラックストーン、サーモフィッシャーサイエンティフィック、クエスト・ダイアグノスティクス、マーシュ・アンド・マクレナン、A.O.スミス、インターナショナル・ペーパー、トレイン・テクノロジーズ、ローパー・テクノロジーズ、L3ハリス・テクノロジーズ、トラクター・サプライ、マスターカード、アルトリア・グループ、ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)、パーカー・ハネフィン |
| 1月31日(金) | フランクリン・リソーシズ、WWグレンジャー、チャーター・コミュニケーションズ、コルゲート・パルモリーブ、エクソンモービル、フィリップス66、アッヴィ、チャーチ・アンド・ドワイト、シェブロン、ライオンデルバセル・インダストリーズ、エーオン、イートン、ブロードリッジ・ファイナンシャル・ソリューションズ |
| 2月3日(月) | エベレスト・グループ、パランティア・テクノロジーズ、NXPセミコンダクターズ、クロロックス、タイソン・フーズ、アイデックスラボラトリーズ |
主要イベントの予定
| 1月27日(月) |
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| 1月28日(火) |
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| 1月29日(水) |
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| 1月30日(木) |
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| 1月31日(金) |
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| 2月3日(月) |
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- ※Bloombergをもとにフィリップ証券作成
銘柄ピックアップ
アメンタム・ホールディングス(AMTM)市場:NYSE・・・2025/2/5に2025/9期1Q(10-12月)の決算発表を予定
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ベルリング・ブランズ(BRBR)市場:NYSE・・・2025/2/3に2025/9期1Q(10-12月)の決算発表を予定
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イーエスエービー(ESAB)市場:NYSE・・・2025/2/20に2024/12期4Q(10-12月)の決算発表を予定
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GEヘルスケア・テクノロジーズ(GEHC)市場:NASDAQ・・・2025/2/13に2025/12期1Q(1-3月)の決算発表を予定
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ナイフ・リバー(KNF)市場:NYSE・・・2025/2/14に2024/12期4Q(10-12月)の決算発表を予定
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ベラルト(VLTO)市場:NYSE・・・2025/2/4に2024/12期4Q(10-12月)の決算発表を予定
(注)日足の始値と終値をローソク足で表示。「始値>終値(陰線)」なら緑、「始値<終値(陽線)」なら赤。 |
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- (※)決算発表の予定は現地1/24現在であり、変更される可能性があります。
過去の「銘柄ピックアップ」パフォーマンス検証






