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【4月の米国株】1-3月と逆転し、S&P500指数>ナスダック100指数>SOX指数に?!

2023/4/12
投資情報部 李 燕

4月相場も中盤に入りました。4/11までの相場動向を確認してみると、主要指数のパフォーマンスは1-3月と逆転しました。今回は、その要因と今後の注目点を考察してみたいと思います。

図表1 主な言及銘柄(Bloomberg銘柄名)

銘柄 株価(4/11) 52週高値 52週安値
バンガード S&P 500 ETF(VOO) 376.41米ドル 413.68米ドル 319.87米ドル
バンガード トータルストックマーケットETF(VTI) 203.87米ドル 226.68米ドル 174.84米ドル
SPDR S&P 500 ETF トラスト(SPY) 409.72米ドル 450.01米ドル 348.11米ドル
インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ET(QQQ) 315.83米ドル 347.87米ドル 254.26米ドル
ヴァンエック 半導体 ETF(SMH) 254.86米ドル 263.57米ドル 166.97米ドル
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

1 4月(4/11まで)は1-3月と逆転し、S&P500指数 > ナスダック100指数 > SOX指数

今年第1四半期(1-3月)が終了し、4月相場も半ばに入ろうとしています。4月これまでの相場を確認してみると、主要指数は「リターン・リバーサル」の様相となりました。つまり、1-3月に好調だった指数のほうが4月に入ってから(4/11まで)下落が目立ちました(図表2)。

具体的には、1-3月のパフォーマンスの順が、SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)>ナスダック100指数> S&P500指数だったのに対し、4月(4/11まで)は逆転し、S&P500指数> ナスダック100指数 >SOX指数となりました。

図表2 S&P500指数とナスダック100指数およびSOX指数のパフォーマンス

※BloombergデータによりSBI証券が作成

2 4月(4/11まで)に1-3月とパフォーマンスが逆転した要因

1-3月に堅調だったSOX指数とナスダック100指数が4月に入り反落した背景には、主に以下3つの要因があると考えられます。

1)1-3月の上昇を経て、バリュエーション面での割安感が低下した
2)景気悪化懸念がより意識された
3)3月に銀行破綻直後は利上げ停止・利下げ期待が高まっていたが、4月は追加利上げ観測が優勢に

1)1-3月の上昇を経て、バリュエーション面での割安感が低下した
図表3を確認してみると、1-3月の上昇を経て各指数の予想PER(株価収益率)は、S&P500指数が過去10年平均の水準に、ナスダック100指数とSOX指数は過去10年平均を上回る水準まで回復しました。バリュエーション面での割安感は低下したことを意味し、それが利益確定売りを誘ったとみられます。

図表3 各指数の終値と予想PER(株価収益率)の推移(過去10年)

※BloombergデータをもとによりSBI証券が作成

予想PERが過去10年平均を上回った程度を比較してみると(図表3の各指数の黄色い点線で囲んでいる部分)、その度合いは、SOX指数>ナスダック100指数>S&P500指数の順になっています。つまり、SOX指数、ナスダック100指数、S&P500指数の順で割安感が薄れてきたことで、4月これまでの利益確定売り局面では、下落率の順位がSOX指数、ナスダック100指数 、S&P500指数になったとみられます。

2)景気悪化懸念がより意識された
3月末にかけて、地銀破綻による金融システムへの影響懸念が後退した一方、銀行不安が信用収縮につながった際の実体経済への影響が警戒されるようになりました。4月初めは、ISM製造業景況感指数が市場予想より鈍化し、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」が予想外に減産を発表したことで、景気悪化懸念は一層高まりました。その結果、4月初めは長期金利が低下したなか、株安・金高の展開となりました(図表4の4月の部分)。

図表4 主要指数と10年国債利回りの推移(注)、主な出来事と今後の予定
(注:期間は年初から2023/4/11まで、指数は2022年12月末=100として指数化)

※Bloombergおよび各種資料をもとによりSBI証券が作成

3)足元は追加利上げ観測が優勢に
3月上旬に米地方銀行が破綻した後、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)が金融システムへの影響を考量し、「3月は利上げも、5月は利上げ停止」との期待が膨らみました。それを受け、長期金利が低下し、3月中旬以降はナスダック100指数やSOX指数が買われた側面もあります(図表4、3月の部分)。

4月初めは、2)で確認したように、長期金利は低下しましたが、景気悪化懸念がより意識され、ナスダック100指数とSOX指数は反落しました。その後、4/7に発表された雇用統計が予想を上回って堅調だったことを受け、5月の利上げ観測が高まりました。それを受け、長期金利は上昇し、ナスダック100指数とSOX指数は小幅ながらも軟調でした。

なお、SOX指数の変動がより大きいのは、半導体関連のニュースによるものです。たとえば、グーグルが4/4に自社開発の半導体を搭載したスーパーコンピューター(略称スパコン)を発表した際、エヌビディア(NVDA)製半導体を搭載したスパコンよりも高速で消費電力が少ないと主張し、半導体株の売りを誘いました。一方、4/10はサムスン電子(005930)の減産発表を好感し(需給状況の改善が速まることへの期待で)、上昇しました。

3 4月(4/11まで)に買われた業種と今後の注目点

【4月(4/11まで)に買われた業種】
4月(4/11まで)に買われた業種を確認してみると、エネルギー以外はディフェンシブ業種が目立ちました。景気に敏感なエネルギーが上昇したのは、主にOPECプラスの減産発表後の原油高を受けたものです。それ以外では、景気悪化懸念を警戒し、ディフェンシブ業種が買い優勢となりました。

図表5 S&P500指数の業種別騰落率(4/1-4/11)

※BloombergデータをもとにSBII証券が作成

【今後の注目点】
今後の予定を確認してみると(図表4の右側の青文字部分)、重要イベントが目白押しになっています。

まず、4/12に消費者物価指数(CPI)が発表される予定です。FRBの金融政策姿勢を大きく左右するインフレの動向については、鈍化と高止まりの観測が混在しているなか、実際の状況と動向を確認する意味で注目されます。

次に、インフレ発表直後は、大手銀行を皮切りに企業決算が発表されます。地銀破綻後の初めての銀行決算となるため、地銀破綻による業績への影響や融資姿勢などが注目されます。その後は、主力株の決算が相次ぐ予定です。たとえば、ナスダック100指数とSOX指数の構成銘柄では、4/19にテスラ(TSLA)やネットフリックス(NFLX)、ASML ホールディングス NYRS(ASML)、4/20は台湾セミコンダクター ADR(TSM)、4/25はアルファベット A(GOOGL)、4/26はマイクロソフト(MSFT)やメタ プラットフォームズ A(META)が決算を発表する予定(変更の可能性あり)です。

図表3で確認したように、ナスダック100指数とSOX指数は足元でバリュエーション面での割安感が薄れてきています。したがって、今回の決算では、業績面で株価を支える要素が示されるかどうか注目されます。

その後、5/2-5/3は米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される予定です。3月の会合では0.25%の利上げを実施するとともに、声明文はハト派傾斜となりましたが、今回はどのようなスタンスを示すかが注目されます。

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