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米国株式が絶好調!果たしてこれはバブルなのか?

2013/11/29   SBI証券

米国株式が史上最高値を更新し続けている。また、PER(株価収益率)は約4年ぶりの水準とも報じられた。

ただし、現在の株高にはバブル的な要素は特に見当たらず、過去最高の企業収益に裏付けされた株価上昇である。

中期的には、企業収益や業界の動向を予想する、極めてオーソドックスなアプローチが今後も有効だろう。

米国株の好調が続いている。

例えばNYダウ指数だと、リーマンショック直前の高値14,198.10を上回り、史上最高値を更新し続けている(11/26の終値は16,072.80)。その一方で日経平均はと言えば、昨年12月以降の追い風に支えられ見事な復活を遂げたのは皆様もご存じの通りだが、リーマンショック前の高値18,300.39円には未だ届いていない(11/26の終値は15,515.24円)。この違い、不思議に感じられる方も多いかもしれない。

加えて近頃は、米国株に関する刺激的なコメント/報道も増えてきた。経験則で言えば、株価上昇のニュースが一般誌の表紙を賑わすようになる頃には、既に相場上昇のピークを過ぎている事が多いものだが (少なくとも日本株に関して言えば、これが一番的中するインディケーターだと思っている)、米国株はどこ吹く風で史上最高値を更新し続けている。

最近「米国株の予想PER(来期の一株当たり利益予想に基づいた株価収益率)が4年ぶりの高水準に達し割高感が出てきた。これはバブルなのか?」という記事を目にする機会があった。株価が史上最高値に達し、バリュエーション面でも割高感が出てきたと聞けば、そろそろ売りの時期かな?と考える方が増えても不思議はないだろう。

では、これらの情報をどう整理すれば良いのだろうか。

図1
  • (Bloombergデータを基に当社作成)

まずは、過去10年間のS&P500指数の予想PER(株価収益率)の推移を見てみよう。図1を見ると、「ほぼ4年ぶりの水準」という言葉に間違いはないが、以前のレベルを回復したに過ぎず、「バブル」と表現するのはいささか大げさではないだろうか。

PERとは、一株当たり利益の成長力に対する評価である。従って、アメリカ企業の強さは以前と変わらず健在であると判断するのであれば、以前と同じPERで評価する事に違和感は感じないだろう(逆に、米国の競争が近い将来に著しく低下すると予想する方は、より低いPERで評価するべきと考えるだろう)。

では次に、予想EPS(一株当たり利益)の推移を見てみよう。

図2
  • (Bloombergデータを基に当社作成)

図2は、S&P500指数と予想EPSの動きを比較したものである。ご覧いただくとわかるように、S&P500指数の動きは、予想EPS、すなわち構成銘柄の利益水準に連動した動きを示しているのである。

冒頭に述べた日本株とのパフォーマンスの違いについても、簡単に触れておきたい。図3はS&P500指数とTOPIXの予想EPSを比較したものだが、S&P500が既にリーマンショック前の利益水準を超えているのに対して、TOPIXの利益水準はまだリーマンショック前の8-9割程度にとどまっていることがわかるだろう。

日本企業の利益水準の回復が米国企業と比べて遅れている背景としては、為替水準や国際競争力の低下などいくつか考えられるが、本題から外れるのでここでは割愛させて頂きたい。ただ言えることは、企業の収益力の差が、株価指数のパフォーマンスの差に結びついているということである。

図3
  • (Bloombergデータを基に当社作成)

要するに図1-3は、

【 米国の株価指数が過去最高を更新しているのは、株価への期待が高まりすぎてバブルになっているからではなく、米国企業の利益を稼ぐチカラが過去最高水準に達しているから 】

ということを示しているのである。

現在の米国株式相場の好調は金融緩和政策に支えられた面があることを否定はできない。従って将来、緩和縮小の方向に向かう時には短期的に株価に反動が来る可能性は十分あるだろう。

しかしその際に大事なのは中長期的な方向性を見誤らない事である。株価の構成要素である EPS(言い換えると企業の利益水準) と PER (言い換えると利益の成長性に対する評価)が今後どちらに向かうかを見定めることが、株式投資において大切だろう。

最後に今回の参考銘柄であるが、「過去1年間でPERが大きく変化した銘柄」をピックアップしてみた。PERの変化と一口に言ってもその背景は様々である。基本的には、その銘柄に対する評価が見直されてPERが上昇(下落)する場合が多いだろうが、その銘柄の利益予想が下がっているのに株価はあまり反応せず結果としてPERが上がってしまっているケースもあるだろう。従って、株価/PER/EPSがなぜ・どのように動いたかを考えることが、隠れた投資チャンスを見つけるきっかけになるのではないだろうか。

ティッカー

企業名

株価
(11/26)

予想PER

株価変化率%

事業内容

一年前

直近

6ヶ月

1年

直近1年間で予想PERが上がった銘柄

TSLA

120.50

30.7

102.5

+24%

+275%

シリコンバレーの電気自動車メーカー

LDOS

48.80

5.7

17.6

+25%

+65%

防衛関連省庁への情報セキュリティ事業やヘルスケア事業に従事

SWY

34.53

8.2

24.6

+49%

+109%

スーパーマーケット

ADBE

56.70

13.4

39.4

+34%

+71%

世界最大のグラフィックソフトメーカー

DWA

31.66

14.1

39.0

+49%

+84%

CGアニメ映画製作

DAL

29.04

3.3

8.8

+53%

+196%

航空会社

TRIP

87.38

17.2

43.4

+42%

+131%

旅行情報・レビューサイトを運営

UAL

39.05

4.4

10.9

+14%

+94%

大手航空持株会社

DDD

73.34

24.5

60.6

+58%

+143%

3Dプリンタメーカー

BSX

11.73

9.8

23.3

+29%

+108%

医療器具メーカー

直近1年間で予想PERが下がった銘柄

MU

20.31

15.3

8.7

+75%

+258%

半導体メモリー大手

VTR

57.48

43.0

33.0

▲25%

▲10%

高齢者向け住宅や病院を保有・運営

HCP

37.06

21.3

17.1

▲27%

▲18%

病院などのヘルスケア関連の不動産に投資を行う

EIX

45.41

15.8

12.7

▲5%

+2%

子会社を通じて、世界各地で発電所の建設、買収、所有、運営を行う会社

DHI

19.93

14.9

12.7

▲23%

+2%

住宅建築・販売会社

VMW

80.84

25.3

21.9

+12%

▲10%

仮想化ソフトウェアの開発、製造、販売、並びに保守業務

WFC

44.31

12.6

11.2

+10%

+36%

米国銀行大手。カリフォルニアに本社

IBM

177.31

10.8

10.0

▲14%

▲7%

大手情報ソリューション企業

EBAY

48.76

17.1

16.2

▲11%

▲5%

インターネット競売最大手

EXC

26.95

11.9

11.6

▲22%

▲9%

電力、天然ガスの供給会社

(11/26時点、Bloombergデータを基にSBI証券作成)

  • ※上記実績は過去のものであり、将来の運用成果等を保証するものではありません。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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